【新唐人2011年10月4日付ニュース】中国の一人当たりの二酸化炭素排出量は、2010年、フランスとスペインを超えて、イタリアと並んだそうです。EUの共同研究センターとオランダ当局の共同研究が指摘しました。2017年には、世界ワースト1位になると予測されています。
報告書によると、中国の一人当たりの二酸化炭素排出量は急速に先進国のレベルに近づいています。2010年、中国人一人当たりの二酸化炭素の排出量は6.8トンで、フランスやスペインを超え、イタリアに並びました。この勢いが続けば、2017年、中国の一人当たりの二酸化炭素排出量はアメリカを超え、世界ワースト1位になると見られます。
これについて、中国の環境保護への取り組みは、先進国と比べるとまだまだ足りないとの声があります。
四川省環境保護活動家 陳雲飛さん:「中国当局の取り組みがまったく足りず、このような状況が生まれました。私が思うに地方政府は利益や面子を求め、功績第一なのが問題でしょう」
9月15日、中国環境保護省の張力軍副大臣は、石油、医薬品、石炭の3つの産業、43,510社の調査の結果、81.3%以上に環境リスクが存在することが分かったと発表。人口密集地、飲み水の水源地などに位置する化学工業企業は86.2%に上りました。
中国当局の政策決定は不透明で、環境を破壊する事業が多いといわれています。
浙江省海寧市のあるエネルギー会社は、長らく有毒な廃水とガスを排出。地元では、数十人が癌や白血病にかかりました。
9月、1万人がこの汚染に抗議。一部の住民と記者2人が暴行されました。
一党独裁の中国では、本来不認可になるべき企業が生産を許可されていると上海の陳情者、陳(ちん)さんは嘆きます。一部の行政部門は、賄賂を出す企業には生産許可を出すからだそうです。
上海の陳情者 陳建芳さん:「一党独裁の国は庶民の生死に関心がありません。行政部門の人はお金さえ得られれば、環境汚染など気にせず、生産許可を出します。だから 大陸の庶民は苦しいのです。現在 病気が増え、不治の病も増える一方です」
もし中国が複数政党制ならば、今の中国でこれほど深刻な環境汚染は起きていないとも述べました。
最近出された中国当局の報告書によると、一人当たりの二酸化炭素排出量では上海が全国でトップだそうです。
中国では化学物質による環境汚染が近年、増加が目立つと専門家は指摘。化学産業自体のレベルが低いため、毒性が高くて、汚染も深刻な製品の占める割合が高いそうです。さらに、環境意識の低さも、環境汚染に拍車をかけているといいます。
新唐人テレビがお伝えしました。
【禁闻】中国碳排放超西欧-独占污染国.html