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カダフィ氏死亡 歓喜のリビアと恐怖の共産党

2011年10月24日
 
【新唐人2011年10月25日付ニュース】リビアの独裁者、カダフィ氏の死亡に、リビア全土は沸きました。評論家は、「独裁はいつか崩壊する」と述べ、中国のネットでも、いつ共産党がこの憂き目に遭うのかと熱い議論が交わされています。
 
カダフィ氏の死亡について、あるトリポリ市民は、「神様がカダフィに与えた懲罰だ。初めから亡命すべきだったのに、8ヶ月も悪あがきを続けた結果、5万もの人間が死んだ。これら一切がついに終わる」と語りました。
 
中国共産党は、カダフィ氏死亡について大々的な報道を禁じています。ネットには、共産党宣伝部の緊急通知だと思われるものが出回りました。通知では、「カダフィ死亡のニュースをトップニュースにしてはならず、ましてや大々的に伝えてはならない。2日後には、ポータルサイトから削除し、特に歓喜に沸く民衆は伝えてはならず、欧米による内政干渉や現在の混乱を報道するように。カダフィによる42年の独裁はかき立てずに、最後まで戦った精神を強調するように」と命じています。
 
共産党は何を恐れているのでしょうか。中国の民主活動家の魏京生氏は、リビア国民のように、人はある程度まで抑圧されて、反抗をはじめると、どれほどの犠牲が出ようと独裁政権を倒すと指摘。この論理は共産党にも当てはまるといいます。
 
中国の民主活動家 魏京生氏:「中国共産党も同じで最後まであらがえば、庶民は許さないでしょう。これは共産党にとって良い警告です。中国人にとってはより明確です、独裁政権を倒す。という決心をすることです。庶民が立ち上がりさえすれば、政権に最先端の武器があろうと強大な軍隊があろうと滅亡の運命にあります。カダフィはその典型です」
 
時事評論家の李剣芒氏は、独裁政権について、余りに巨大な資源を牛耳っているうえに、政策決定の過程も不透明なため、社会に猜疑心を生むと指摘します。
 
時事評論家 李剣芒氏:「共産党の独裁体制は一党独裁で、個人独裁ではありません。中国の億万長者の91%は共産党の世襲です。これこそ問題です。国の利益配分がゆがんでしまいました。ならば社会の不満を呼びます。だから問題は共産党が最後国民と妥協できるのかです。妥協しなければ道はありません」
 
アメリカ在住の政治評論家、曹長青氏は、チュニス、エジプト、リビア、さらにシリアなど、アラブで続く民主化運動について、中国に対し、強烈なメッセージを送ったと指摘します。
 
米在住政治評論家 曹長青氏:「カダフィの死は中国14億人の心も震わせました。特に近年チュニスの革命、エジプトの革命、現在のリビアの革命、シリアの民主化運動などこれらが中国に伝えているのは独裁制度は終結せねばならないこと。この警告は相当強烈です」
 
さらに、インターネット、フェイスブック、ツイッターなどの新メディアの登場により、独裁政権はかつてのように情報を独占することはできなくなったとも指摘。そして真相を知った人々は、立ち上がる勇気を持つはずだと述べます。
 
「北京の春」の胡平(こ へい)編集長は、「中国共産党台頭の危険をはっきり認識すべきだ」と国際社会に訴えます。
 
「北京の春」 胡平編集長:「22年前の天安門虐殺のころ、中国内外とも非難の嵐でした。しかし有効な手段が見出せませんでした。多くの人は仕方なく、戦いをあきらめて現実的な方法で中国を変える方法を探しませんでした。今私だけでなく、国際社会全体が共産党台頭による人類への危険を認識すべきです」
 
カダフィ氏死亡ニュースに対し、中国共産党系メディアは、欧米メディアの報道を皮肉る一方、「リビアは真に成功したわけではない」と警告を発しています。しかし、リビア全土が独裁者の死亡に喜びに沸くさまは、報じられていません。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
-【禁闻】从狂人倒下看独裁必亡.html
 

 

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