【新唐人日本2011年10月28日付ニュース】中国のネットで、ある漫画が広く転載されています。ネット検閲の父と呼ばれている北京郵電大学の方浜興学長が便器に座っていますが、トイレットペーパーの上に「404エラー」が出現。この漫画は、多くのネットユーザーの笑いを誘いました。
漫画の下に説明文が書かれています。“方学長が神秘なる404問題に出くわす・・・”。方学長とは北京郵電大学の方浜興学長のことです。” 404エラー “とは、封鎖されたサイトにアクセスしたときに出てくるエラーメッセージのこと。作者は、”この漫画を方学長に送り届けて“とのメッセージまで残しています。
漫画はネットユーザーの笑いを誘いました。こんな書き込みもあります。“方学長がトイレで404問題に遭ったら、たぶん携帯やミニブログで助けを呼ぶだろう。その後は?”答えは“このトイレは20分以内に厳重に封鎖される”でした。
雑誌“中国”の劉逸明記者は、一党独裁の中国では、方学長のような人は当局に重用されるといいます。
雑誌「中国」記者 劉逸明氏:「方浜興は多くの人が痛恨する。所謂ネット専門家です。多くの人は今 海外サイトに自由にアクセスできないため、彼を話題に上げて弄んでいます。将来中国が民主化した日、方浜興という人を歴史に記載する時、彼は歴史の罪人として評価されるでしょう」
あるネットユーザーは、今中国のネットには意見や不満を自由に述べる安定かつ開放的な交流の場がないため、“壁を乗り越える”しかないと述べます。
ネットユーザー:「壁を乗り越える、最近ファイアウォールがグレードアップされ、乗り越えるのも一苦労です。それでも多くのユーザーはめげずに乗り越える努力をして、技術上の問題をフィードバックします。壁の乗り越えに対する情熱も冷めたりしません」
方学長を風刺した漫画は、中国で有名なネット漫画“蟹農場”の作者の作品。作者によると、政治風刺漫画シリーズの“蟹農場”は、“偉大、正確、光栄”な“調和の取れた時代”を描写。一党独裁下の農場では、毎日でたらめで血なまぐさいブラック悲喜劇が上演されています。
雑誌「中国」記者 劉逸明氏:「この漫画は明らかに中共を告発し、中国社会の闇を暴いています。なぜ漫画でしかこんな感情を表現できないのか、中国社会に報道の自由、言論の自由がないからです。民主社会であればこうする必要はないでしょう」
漫画“蟹農場”は多くのネットユーザーの喝采を浴びました。あるユーザーは、“でたらめなこの漫画の素晴らしさは、ずばり現実社会の闇から来ている”と讃えます。
ネットユーザー:「中共の腐敗は深刻化の一方です。表と裏が違うのですでに民心を失っています」
ラジオ・フランス・アンテルナショナルの報道によると、蟹農場の漫画を転載した香港の電子マガジン“陽光時務”は、2回の発行後、中国当局によって封殺。現在はアプリでスマートフォンに配信するのみだそうです。
雑誌「中国」記者 劉逸明氏:「“陽光時務”を見ましたが、すばらしい文章で社会の闇を暴き、執政当局を批判するものでした。これが封殺された原因です。中国社会では、政府の代弁者のメディアは自由ですが、闇を批判するものは封殺に遭います」
蟹農場の最新の漫画は、天安門に掲げられた防毒マスクをつけた毛沢東の肖像画。その上に書かれた文字は“精神汚染を断固として予防する”。
前回の漫画の主人公は、顔に大きな罰印をつけたリビアの独裁者、カダフィ大佐でした。その下には“次は誰だ?”と書かれています。
新唐人テレビがお伝えしました。