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北京の深刻な大気汚染 当局「軽度汚染」

2011年11月08日
 
【新唐人日本2011年11月9日付ニュース】北京は連日霧に覆われ、大気汚染が更に悪化。駐北京アメリカ大使館の観測によると、北京の大気汚染はすでに“危険”レベルに達しています。ここ一週間、呼吸器の不調で急診に訪れた患者数は激増し、医者は外出を控えるよう促します。一方、北京当局は軽度の汚染だと主張しています。
 
北京は連日霧に覆われています。当局のデータによると、最近、呼吸器の不調で急診に訪れた患者数は前の周に比べ、13%増加。喘息や気管支炎、肺炎は3割増加。ネットユーザーらは北京を覆う霧を“毒ガス”に喩えます。一方、大気汚染が市民の健康に深刻な影響を与えているのにもかかわらず、当局は無関心だそうです。
 
駐北京アメリカ大使館は2年前より独自に大気汚染をモニタし、その結果をネットに公表しています。10月31日と11月1日の二日間の大気汚染指数は300から400。大気質指標(AQI)の最高レベルである500に達する時もあるそうです。
 
数値が示すように、北京の大気汚染はすでに“危険“なレベルに達し、アメリカの基準に基づくと、”全ての人に有害なレベル“に達しています。
 
一方、北京市環境保護部門は、北京の大気汚染指数は150から170の間で、軽度の汚染だと発表。1日に公表した10月分の大気品質データによると、19日間は優良レベルで、12日間が軽度の汚染だったそうです。これには市民も首を傾げます。
 
この二つの異なるデータに対し、ネットユーザーは自ら観測を始めているそうです。
 
北京市民 彭定鼎さん
発表した二つの数字が異なる場合、ユーザーの皆さん自ら測定してください。
皆さんは多分米国大使館のほうを信じるでしょう。私は中国政府より米国大使館を信じます。
 
専門家によると、大気中の汚染物が集まってできたPM2.5の粒子は、ほとんどが発がん性物質または重金属だそうです。人為的な汚染によるものだといいます。
 
国立台湾大学 大気科学学科教授 徐光蓉氏
私は米国の方を信じたいです。故意に誇張しないからです。
なぜ大使館の中に観測点を設けたのか、多分大気品質が在中国米国人の健康への影響を案じ知りたかったと思います。なので、駐中国米国大使館のデータは比較的正しいと思います。
 
アメリカ大使館が観測したのはPM2.5、つまり直径2.5ミクロン以下の大気中の粒子状浮遊物質で、人体への毒性が強いことが近年判明されました。一方、中国が観測したのはPM10、つまり直径10ミクロン以下の吸入可能な微粒子でした。
 
国立台湾大学大気科学学科 徐光蓉教授
北京のPM10は直径10ミクロン以下です。しかし我々の呼吸器は10ミクロン以下の
微粒子を吸入します。PM2.5だと呼吸道の先端まで行きますつまり。我々の肺や血液の中で空気が交換されることになるので、PM2.5以下のほうが人体にもっと影響します。
 
中国の東北部も連日霧に覆われています。連日の濃霧で華北地区の交通が深刻な影響をうけ、北京首都空港では160便のフライトがキャンセルになりました。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
【禁闻】北京官方淡化空污 民间自设监测
 (中国語)
 
 
 

 

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