【新唐人2010年4月6日付ニュース】上海の韓正(かんせい)市長は4月6日の正午、台北にある宿泊予定の高級ホテルに到着。台湾市民のほか、冤罪を訴えて香港から来た人々(訳注:「中国冤民大同盟」の沈婷さんなど)も、上海市長に対し抗議しました。「上海万博の華やかな外見だけを見ないで」と声を上げました。
4月6日、「上海・台北都市フォーラム」の会場の外には、台湾市民の抗議のほか、香港からやって来た民主活動家・数名も見られました。万博の会場建設のため、上海市が行った強制立ち退きの闇を明かします。
中国冤民大同盟(※1) 沈婷
「万博が上海市民にもたらしたのは、苦しみ・涙・やるせなさ・さすらいです。我々の家はすでに万博のため強制撤去されました」
沈さんは、「市民の苦しみを犠牲にして万博を開くべきではない」と強調します。
中国冤民大同盟 沈婷
「会場地の住民は立ち退かされても、満足な保証はなしです。上海の住宅価格は300万余り。賠償額は(1世帯あたり)わずか40万元。40万元では同レベルの家は買えません」
沈さんによると、2002年から今日までで、すでに3名が陳情のため迫害で亡くなり、数千名が不法に収容されています。
中国冤民大同盟 沈婷
「周敏珠……万博難民です。彼は陳情に行った後、戻って来ると拘留されました。拘置所で不明薬物を飲まされ、半年以内に亡くなりました」
沈さんは訴えます。「上海市長は陳情者の声に耳を傾けてほしい。台北市長や台湾市民も、万博の華やかな外見だけを見ないでほしい」
新唐人記者が台湾・台北からお伝えしました。
※ 中国冤民大同盟:冤罪を訴える市民が中心となり作った組織。理不尽な警察の拷問に遭い、警察官を殺傷した楊佳事件がきっかけとなった。