【新唐人日本2012年1月5日付ニュース】12月29日、中国湖南省の大学で死刑囚15人の公開裁判が行われました。公開見せしめによって犯罪の撲滅が目的だと主張する当局に対し、市民からは疑問の声が上がっています。
湖南大学の体育館で行われた公開裁判では、容疑者15人に死刑が宣告されました。公開見せしめが行われ、その後会場から連れ出され、処刑。報道によると、15人は爆発や殺人、強盗などの罪を犯したそうです。
湖南省長沙市 唐弁護士
「長沙市委員会、市政府、政法委員会が組織し、このような活動を行いました。社会に対する宣伝でしょう」
記者
「目的は宣伝効果のためだけですか」
湖南省長沙市 唐弁護士
「そうです」
中国の“刑事訴訟法”の規定および中国の司法機関からの知らせによると、死刑囚の公開見せしめや市中引き回しは禁止されています。
唐吉田さん 人権派弁護士
「このようなやり方は実際は 昔の市中引き回しのようなもので、法治精神に反しています。死刑囚への人権侵害でもあります。その家族なども傷つけられます」
このニュースはネット上でも波紋を呼び、アクセスが殺到。疑問を示す書き込みも多数現われました。
あるブログでは、“法治や文明とかけ離れている公開裁判や市中引き回しが、近年ますます白熱化している”と指摘。
公開裁判が行われた湖南大学は殺気にあふれていたそうです。あるネットユーザーは、“学生にこのような価値観を植え付けるのは、人間性への蹂躙であり、文明への冒涜である”と指摘しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/01/01/a640070.html (中国語)