【新唐人日本2012年1月30日付ニュース】15日、中国南部の広西チワン族自治区の竜江河でカドミウム汚染が検出。流域の二つの村の井戸水が汚染され、現在、汚染は下流の柳州市まで及び、市民が水の買いだめに走っています。
広西チワン族自治区の宜州市竜江河発電所で15日、養殖魚の死亡が発見。検査の結果、基準値をはるかに超えるカドミウムが検出されました。一方、地元政府は26日になって、カドミウムの濃度を下げる石灰と塩化アルミニウムを投下しました。
宜州市政府職員
「(カドミウムが)基準値を超えたのでなるべく希釈し、化合物で反応させ、沈殿させています」
宜州市疾病制御センターは27日、竜江河の流域にある二つの村の井戸水から基準値を超えるカドミウムを検出したと発表。地元村民によると、地元では化学工場、製鋼所、製紙工場などが、汚水をそのまま河に垂れ流しているそうです。
地元村民
「河の到る所に油が浮いています。魚は全部死にました、食べられません。水も止まり、蛇口も閉めました。どうしたらいいのかわかりません」
汚染はすでに竜江河の下流にある柳州市まで及び、不安に駆られる市民はミネラルウォーターの買いだめに走っているそうです。
地元当局の発表によると、汚染源は広西金河鉱業だそうです。しかし、地元の環境保護局は関連情報の提示を拒んでいます。
宜州市環境保護局
「貴方に説明はできません。何も言えません。すみません」
カドミウムは重金属の一種で、人体に吸収されると肝臓や腎臓に蓄積し、肝臓や腎臓の代謝機能に障害をもたらし、また、骨粗しょう症や萎縮、変形などの症状を引き起こします。
新唐人テレビがお伝えしました。