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中国審計署「京滬高速鉄道に重大問題」

2012年03月24日

 

 

【新唐人日本2012年3月24日付ニュース】中国審計署の調べによると、去年6月30日に開業した北京―上海間を結ぶ高速鉄道工事をめぐり、重大な不正があったことがわかりました。うち、未払い資材費および人件費は82億元に達し、土地収用資金の流用は5億元に上るそうです。

 

北京―上海間を結ぶ「京滬(けいこ)高速鉄道」は2008年4月から建設が開始され、2011年6月に開通。審計署が19日に発表した報告書によると、京滬高速鉄道には多くの重大問題が存在。うち、地方政府による土地収用や立ち退きの資金流用は4億9千万元に上り、物資の調達においての不正入札額は8億4900万元に上るそうです。他にも、2011年5月末現在、資材費58億7900万元が未払いで、人件費の未払い額も23億7200万元に上るそうです。

 

「反腐敗義勇軍」と呼ばれる天津市民 張建中さん

「腐敗はもはやただの現象ではなく、一種の階級です。この(腐敗)階級が権力と利益の私有化のために行っている事は公開の秘密です。彼らはあらゆる手段を尽くして、貪ります」

 

天津の張建中さんは、高速鉄道の利益集団は民衆の利益を犠牲にして私腹を肥やしていると憤慨します。

 

「反腐敗義勇軍」天津市民 張建中さん

「旧正月に南方に行くため、切符を買いに行くと、切符はありません。販売スポットに

行かないといけませんが、承知のとおり、販売スポットでは手数料を取ります。しかし、列車に乗ってみると、なんと車両の半分は空いています。なのに、切符を買いに行くと、切符はないのです。これはどういう事ですか。彼らは私腹を肥やすためなのです。みな個人の懐に入るのです」

 

4つの省を跨ぎ、全長1318キロメートルの京滬高速鉄道。中国でも最大規模の高速鉄道プロジェクトで、当初の予算は2176億元でした。審計署の報告書によると、一部区間で管理に不備がある事が分かったそうです。例えば、北京区間の李営変電所の電気供給システムは、規定に合わず、一つの電源から電力供給を行っているそうです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/03/20/a675387.html.(中国語)

 


 

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