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著名指揮者鄭明勳氏 南北朝鮮音楽家共演を実現

2012年07月02日
【新唐人2012年7月3日付ニュース】フランス放送フィルハーモニー管弦楽団(Orchestre philharmonique de Radio France)の音楽監督を務めるのは韓国人著名指揮者の鄭明勳(チョン ミョンフン)さんです。8月4日、韓国のソウルでアジアの音楽家たちと共に、北朝鮮の子供たちのためにチャリティコンサートを開きます。報道をご覧ください。
 
世界的に有名な指揮者・鄭明勳さんは現在、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めています。今年3月14日、パリで北朝鮮と韓国の音楽家による共同演奏会を開催し、フランスで注目を集めました。欧米で名を知られる数少ないアジア出身の指揮者ですが、鄭(ちょん)さんの心の世界を覗いてみましょう。
 
韓国人著名指揮者 鄭明勳さん
「人々に「なに人」と聞かれるとき、まずは人間ですと答えます。他の人と同じです。次に音楽家。三つ目が韓国人です」
 
鄭(ちょん)さんの母親は北朝鮮の出身で、南北朝鮮の分断によって、家族の離散を経験。南北の音楽家による共演はずっと夢だったといいます。
 
韓国人著名指揮者 鄭明勳さん
「これは私の一生の夢でした。ずっと北朝鮮の人たちと会いたいと思っていました。彼らは私の家族です。これはまず人間性の問題で今の世界で唯一、政治問題によって家族が二つの国に分断されているところです。韓国人も北朝鮮人もみな同じことを思っています。つまり、 紛争をやめて、
一つになることです」
 
韓国人指揮者として、鄭さんはなぜ、韓国音楽ではなく、古典音楽に没頭しているのでしょうか。
 
韓国人著名指揮者 鄭明勳さん
「著名なベートーベンやモーツァルト、バッハなどの作曲家の巨作は、韓国や中国の音楽にはないもので、レベルが違います。世界の古典音楽は猛スピードで発展しており、これは前代未聞です。
これらの作曲家に感謝すべきです。これがなぜこれらの音楽を選び、私がこの夢に浸っている理由です。この種の古典音楽の歴史と内包は広大なもので、政治領域を超越しています。このような音楽を共演できる特別な意義がここにあります。自分がどこの国から来たのかを完全に忘れたときは、そのこと自体がもう重要ではなくなっています」
 
8月4日、アジアの優秀な演奏家からなるアジアフィルハーモニー管弦楽団によるチャリティコンサートが、韓国のソウルで開かれます。楽団指揮者の鄭さんは北朝鮮の音楽家も要請しているそうです。国連児童基金会と共同で開催される今回のコンサート、収入は北朝鮮の子供たちに送られるそうです。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/吉原)
 

 

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