【新唐人2012年9月20日付ニュース】9月11日、カナダの元国会議員・デービッド・キルガーさんは、はるばるアメリカに赴き、米国会で開かれた“中国共産党による生きた宗教および政治異見人士からの臓器摘出”に関する公聴会に出席しました。キルガー氏は中国の民主化を望むと述べ、そのためには先ず法輪功学習者に対する臓器狩りの罪悪を停止すべきだと指摘。また、温家宝首相には民主化推進の決心があるのではとの見解を示しました。
“血まみれの臓器狩り”の著者の一人でもあるキルガー氏は公聴会の後の“希望の声”ラジオ局の取材の際、米国務院は2012年の人権報告の中で中国共産党による生きた政治や宗教の異見者からの臓器摘出を認めたと示しました。米国務院はこの問題に対してはかなり慎重に対処しており、これほどおぞましい罪悪が中国で続いていることを認識していると示しました。
11年の長い歳月を経て、米国務院がやっとこのことの発生を認めたことは喜ばしいことであるとし、カナダから駆けつけたのはこの罪悪を制止するためだと述べます。
カナダ外務省元アジア太平洋局長 デービッド・キルガー氏
「民選でないいかなる、政府も不法です。中国が122個目の民主国家になるのを望んでいます。そのためには法輪功学習者に対する、迫害を真っ先に停止しなければなりません」
“全世界脱党サービスセンター“の報道官・李祥春(りしょうしゅん)さんは、この前代未聞の人類の極限を超えた罪悪を暴露することによって、中国共産党の合法性が問われると同時に、必然的に崩壊に向かうと指摘します。
全世界脱党サービスセンター 李祥春報道官
「彼(温家宝)は必ずほかの中共官僚の反対に遭うでしょう。血の債務派を含めてです。彼が一旦そうすると皆終わりだからです。彼らは同じ海賊船に乗っているのです。だから中共内部の人にこのことの阻止を望んではいけません。彼らは自分を救うことしかできません。自分で中共から脱退する、或いは臓器狩りを暴露する、温家宝は確かに良心的な一面を見せていますが、彼の歴史から見ても彼も力が及びません」
歴史学者の蘇明(そめい)さんは、中国共産党の独裁体制の下では、官僚は何もできないと指摘します。
元北京大学教授 蘇明さん
「共産党全体が腐りきっています。現在の情況をみると中共内部には理性的な人間はいません。しかも彼らは次から次へと毎回党のボスは前のボスのために罪と責任を覆い隠していますが、この犯罪の重荷を背負うのも、同じ犯罪です。なので このような体制下では開明人物や改革者は現れません」
一方、キルガー氏の期待に対し、胡耀邦(こ ようほう)前総書記のシンクタンクを務めた阮銘(げんめい)さんは、アメリカなどの民主国家による圧力と、中国の民衆による民主化活動によって、実現の可能性があると示します。
胡耀邦氏元シンクタンク 阮銘さん
「法輪功への弾圧は独裁者江沢民が独断で決めたことで、温家宝は当然賛成していません。江沢民のような人間性のない人を除いては誰も賛成しません。胡錦濤 温家宝も間もなく退任します。習近平が就任するとまだましかもしれません。温家宝が退任後もまた言論を発表するでしょうから、まだ作用を働くでしょう。これは中国の庶民にかかっています」
阮(げん)さんの観察によると、海外の民主国家の圧力と中国内部の上下の動きによって、三つの方面は徐々に成熟しつつあり、良い方向に向かっているそうです。これらの力を合わせたとき、中国は希望があると述べました。
蘇明さんも、血まみれの生体臓器狩りの暴挙をやめさせるには、中国共産党独裁政権を解体するしかないと指摘しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/蒋)