【新唐人2012年10月1日付ニュース】今年の9月30日は中国伝統の節句―中秋節でした。中秋節には月餅が欠かせませんが、この頃、広東省東莞(とうかん)市ではまたもや去年の売れ残りの月餅を再加工して販売する闇工房が検挙されました。
中国の伝統では、旧暦8月15日の中秋節には月餅を食べながら月見をします。
中国メディアの報道によると、9月24日、広東省東莞市のニセブランドの月餅を生産する闇工房が検挙されました。闇工房では去年の売れ残りの月餅を再包装して販売していたそうです。
地元当局の職員が闇工房に着いたとき、工房のオーナーはすでに逃走していたそうです。
報道によると、不潔な工房内には月餅の餡に使う乾燥蛋黄(たんこう)が散乱しており、カビが生えていたそうです。また、プラスティック容器には黒ずんだ食用油が入っており、桶に入れてある油にはねずみとゴキブリの屍骸が浮いていたといいます。小麦粉なども黄ばんでいて悪臭が漂い、床には賞味期限切れのカビの生えた月餅が散乱していたそうです。
27日、我々は地元住民に話を聞きました。住民によると、一部工場では毎年中秋節になると従業員に月餅を配りますが、その多くは闇工房から購入するため、中秋節前になると闇工房が次々動き出すそうです。
広東省東莞市住民 王さん
「非常に多いです。東莞だけでなくどこもそうです。こういう事ができるのは市場があるからです。工場が労働者に配るものは闇工房の安物を買います。毎年中秋節には月餅と果物を配ります。見た目はきれいですが、おいしくありません。聞いた話では、早めに配った物の中には匂いがするのもあったそうです」
王さんは、これらはみな政府の問題だと不満を示します。当局の監督管理が行き届いていれば、このようなことはありえないと言います。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/荻野 映像編集/工)