【新唐人2012年11月26日付ニュース】中国貴州省畢節(ひっせつ)市で発生した10歳前後の男児5人がゴミ箱の中で窒息死した事件は世界中に衝撃を与えています。一方、当局は死亡した男児5人は学校をサボっていたいとこ同士であり、流浪児童ではないと釈明。これに対し、ネットユーザーらは疑問を投げかけます。あるネットユーザーによると、貧困地区の畢節市では多くの子供たちが学校にも行けず、働きに出ているそうです。
11月20日、貴州省のあるネットユーザーが微博に、去年畢節市で撮影した映像のスクリーンショットを掲載しました。映像に映っている10歳前後の子供たちは学校に行くお金もなく、石炭堀りで生計を立てています。一日掘って得られる報酬は、わずか人民元数元だそうです。
このネットユーザーは、死亡した男児五人が学校をサボっていたとの当局の言い方に疑問を投げかけると同時に、これらの可哀想な子供たちにもっと関心を寄せるよう促します。
この書き込みには、多くのコメントが寄せられました。あるネットユーザーは、自分も貴陽で竹かごを背負った子供たちが石炭拾いをしているのを見た事があると書きこみました。
また、中国の現行の教育制度を批判する書き込みもあります。義務教育といいながら農村の子供たちは学校をやめざるをえません。都市部の子供でも学校を続けるのは容易なことではありません。また、有名大学は金儲けのために卒業証書をみだりに発行するのです。
こんな書き込みもあります。“公務員試験を受ける大学生の割合は、アメリカでは3%、フランスでは5%、シンガポールでは2%であるのに対し、中国では76.5%に上る。ロシアのメドヴェージェフ首相はかつてこのように言った。「一国の若者がこぞって公務員への就職を争うようであれば、この国はすでに腐敗しきっていることを意味する」”
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/高 編集/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)