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水専門家「20年間水道水を口にしていない」

2013年01月11日

 【新唐人2013年1月12日付ニュース】独裁政権が国民に与える影響は、言論の自由や人権の制限だけではなく、日々の生活にも現れます。短期間の経済成長のために憚ることなく環境を破壊した結果、その悪影響を国民が被ることになります。近日、中国のネット上ではあるニュースが人々の関心を呼んでいます。水質の研究に携わる北京の趙飛虹(ちょうひこう)さん夫妻は、すでに20年間、北京の水道水を口にしていないそうです。

 
長年水質の研究を続けている趙さん夫妻は、“北京一水に詳しい夫婦”と呼ばれ、水道水、浄水、ミネラルウォーターの秘密を知る数少ない専門家です。夫妻はすでに20年間水道水を口にしていないといいます。お茶を入れるときは、軟水を使い、炊飯には自作の装置で作ったミネラルウォーターを使うそうです。
 
趙さん夫妻の研究に対し、北京市水道水集団の報道官は、北京市水道水集団が供給している水道水は国家第106項の基準をクリアした安全な水で、安心して飲めるとコメントしています。
 
しかし、去年のクリスマス、趙さん夫妻が家の水道水を測定したところ、硝酸塩の含有量が1Lあたり9mgを超えていたそうです。この数値は5~6年前には1~2mg程度で、2011年には4mg程度だったそうです。水道水の中の硝酸塩は主にごみや濾液、排泄物からきており、これは北京の水質が悪化を続けていることを説明しています。
 
ネットユーザーの書き込みによると、8年前に新しく買ったやかんが水垢で完全に腐食されたのを目にして以来、北京の水道水は口にしていないそうです。
 
環境保護志願者で民間の水専門家・張峻峰(ちょうしゅんほう)さんは、中国の水道水は確かに健康に影響を与えると述べます。
 
環境保護志願者/水専門家 張峻峰さん
「水道水が人に与える最大の危害は水中の鉱物質含有量が高いことです。水道水の消毒には塩素が使われますが、水中の残留塩素は人体に大きな影響を与えます」
 
中国の住建部(住宅都市農村建設部)は県レベル以上の都市で水質に検査を行い、2011年の合格率は83%に達したと発表しました。しかし、“工場で生産したものがそのまま水で検出される”といった状況が変わらない限り、たとえ合格率が100%に達したとしても、失った市民の信頼を取り戻すのは容易ではありません。
 
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)
 
 

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