HOME > ニュースページ > 経済 > 詳細

混乱の万博 ドイツ館も閉館か

2010年05月25日

【新唐人2010年5月24日付ニュース】混乱が続く上海万博。管理の不手際により、開幕以来、多くの出展国の不満を招いています。チェコ館の撤退宣言に続き、先日、ドイツ館も閉館の声明を発表しました。 

ドイツ館の責任者は万博側に強く抗議しました。中国人客が何回も無理やり館内に押し入り、「ナチス」などのドイツ人を侮辱する言葉を放ったからです。
 
「南ドイツ新聞」の19日の報道では、ドイツ館はすでに抗議書簡を出し、「安全が保障されないなら閉館する」と述べました。
 
これを受け万博事務局は、武装警察を増やしました。
 
「調和が取れた都市」がテーマのドイツ館は、人気を博しています。しかし待ち時間が長すぎたため、一部の観客は花を引きちぎって投げたり、「ナチス」と叫んだりしました。
 
ドイツは万博出展のため、5千万ユーロを投じました。中国人に、ドイツのすばらしさを見てもらうためです。だから、「ナチス」との侮辱には絶えられないのです。
 
これに対しドイツの万博スポークスマンは、多くの観客は理性的だ」と述べました。
 
しかし、「怒っているのは我々だけではない」とも言います。実際、同様の混乱振りが他にも多く見られます。
 
先日、チェコ館も万博会場の管理の不手際にあきれて、撤退を申し出ました。イギリス館も一度閉館に追いやられ、スイス館でも客同士の喧嘩や侮辱事件が発生しました。
 
管理の不手際により、開幕から一月も経たない内から、上海万博は厳しい試練に直面しています。
 
新唐人記者がお送りしました。
 

トップページへ