【新唐人2010年6月29日付ニュース】カナダで行われているG20―主要20ヶ国・地域首脳会議。人民元の切り上げ問題が焦点になると見られていましたが、サミットの声明からは、これに関する部分が削除されたそうです。これについて、専門家は中国政府の圧力が原因だと分析します。
ロイター社によると、26日の夜に発表された声明には、「中国の内需促進や、人民元の更なる改革と弾力化の努力に対し、歓迎する」とありました。しかし、翌日発表された最終声明では、「新興経済大国は国情に応じて相応な改革を行う」に変えられたのです。
わずか一晩の変化について、ある関係者は「中国側は、たとえ良いことであっても名指しされるのを嫌がる」と言いました。一方、専門家はこれを、「人民元の切り上げは中国の本意ではないから、陰で圧力をかけたのではないか」と分析しました。
フォーブス誌コラムニスト 章家敦
「為替取引の初日。人民元の変動幅は非常に小さく、21日は0.042%の上昇で、変動幅はわずかです」
サミットの記者会見で中国側は、人民元の切り上げ要求には応じないと強調。中国外交部も、G20で人民元問題を議論されることを望まないと公言していました。
フォーブス誌コラムニスト 章家敦
「20ヶ国のうち、19カ国が人民元の固定相場に不満を持っています。中国はただ、時間稼ぎをしているだけです」
ただし、人民元に対する圧力はこれで終わらないと言います。
フォーブス誌コラムニスト 章家敦
「中国は人民元の変動を許しませんが、米国はこれに納得しませんし、他国も納得しないでしょう」
新唐人記者がお送りしました。





















