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扁桃炎―手術の前に、まずは漢方で

2010年08月30日

扁桃炎は、誰しもおなじみの病名だ。この扁桃は喉の粘膜にあるリンパ器官の集合体である。例えば、口を大きく開けると喉の奥には左右2つの卵形の隆起が見えるはずだ。これが扁桃の1つ、口蓋扁桃である。外から入ってきた病原体をやっつける働きを持っており、子供の頃に一番成長し、大人になるにつれて徐々に小さくなっていく。そこで、子供がよく扁桃の炎症、つまり扁桃炎にかかるわけなのだ。

扁桃炎とは、扁桃にもともと存在する常在菌が活動して炎症を起こす病気である。一旦感染すると、菌がなくなることはないので、抵抗力が落ちると再び炎症が起こる。したがって、しょっちゅう扁桃炎になる人もいる。この場合、たいてい手術が勧められるが、もちろんデメリットがないわけではない。扁桃はもともと病原体をやっつける働きがあるから、それを除けば当然、免疫力が落ちてしまう。
 
では、漢方に対処法があるのであろうか。林先生によると手の太陰肺経の「少商穴(しょうしょうけつ)」がお薦めのツボだ。これは発熱や喉の痛みを和らげる働きがあるが、扁桃炎の場合も有効だそうだ。親指の爪の根元(手のひらに近い部分)にある少商穴を、皆様お忘れなく。

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