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湖南省産「有毒米」が広東省に流入

2013年03月05日

 

【新唐人2013年3月5日付ニュース】中国メディアの報道によると、数ヶ月間の調査の末、湖南省産の米のほとんどが重金属の含有量が基準値を超えていることがわかりました。さらには、数年前にカドミウムが検出され、工業用にしか使えないコメが広東省に大量に流入し、地元住民の健康を害する脅威となっています。一方、地元市民は有毒製品にはすでに慣れっこになってしまい、日に日に感覚がマヒしているとコメントしています。

 

「南方日報」によると、深セン市食糧集団が2009年に湖南省から大量に購入した米を深セン市の品質検査部門で検査したところ、米から基準値を超えるカドミウムが検出され、食用禁止となりました。しかし、同集団はこの「有毒米」を広東省に販売し、地元市民から強い批判を受けています。

 

広州市民 郭さん

「みな不満です。しかし、どうすることもできません。空気は有毒、水も有毒、牛乳も有毒、薬は偽物、酒も有毒。食べられるものは何一つありませんが、どうすることもできません。関連部門は仕事をしません。彼らには特別供給品があるので、民衆の生死など気にしません」

 

中国の土壌学専門家・潘根興(はん こんこう)さんは、すでに2007年に食糧汚染の主な原因が、基準値を超えた土壌中の重金属であることを発見しました。湖南省はまさに土壌汚染の深刻な地区なのです。

 

中国土壌学専門家  潘根興教授

「サンプル採集では、汚染地区のカドミウム含有量が基準値の70%以上超え、07年の調査時にすでにこのような状況でした。今回のこの米は09年産で、07年とあまり変わりはなく、この地区は間違いなく、稲の重金属汚染が最も深刻な地区です。それは米の出所が湖南だからです。誰もが知っていますが、湖南は主要な米の産地で、灌漑用水は主に鉱山などの開発で、汚染された河の水です」

 

湖南省で飲食店を営む周さんは、その心情をブラックユーモアで表します。

 

湖南省飲食店経営者 周さん

「あまりにも普通のことです。中国人として、米が有毒であること位、何だと言うのですか」

 

潘教授によると、カドミウムは人体に10年から30年蓄積し、腎臓や骨格に病変が生じ、イタイイタイ病を引き起こし、さらには次の世代の健康にも影響を及ぼすそうです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/02/28/atext854657.html  (中国語)

(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

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