【新唐人2013年4月10日付ニュース】イギリスのマーガレット・サッチャー元首相が4月8日、脳卒中で死去しました。世界各国の首脳や要人、メディアが次々と哀悼の意を表しています。“鉄の女”と呼ばれ、数々の功績を残したサッチャー夫人ですが、中国人の間では評価が分かれています。
サッチャー夫人に対する中国人の印象は、主に香港返還の問題から来ています。中国本土と香港とでは全く評価が分かれています。
広州市民 叶さん
「サッチャー夫人に対するネット上の評価を見ると、最大の功績は香港の中国返還です。これに対し、『香港人はそうは思っていない』とのコメントもありました」
憲政学者の陳永苗さんは、サッチャー夫人の一生のうち、最大の過ちは香港の主権を中国に渡したことだと述べます。
憲政学者 陳永苗さん
「彼女は 実際は『中英南京条約』と第二次世界大戦後の国際法に違反しています。『中英南京条約』に基づくと、香港を台湾に渡すべきでした。香港は中華民国に属すべきで、中華人民共和国ではありません。サッチャー夫人は鄧小平と交渉すべきではなかったのです。結局は鄧小平の前で転倒して恥をかきましたが、だから彼女は香港人と中華民国に申し訳が立たないのです」
ネットユーザー張頤武さんはこのようにコメントしています。“サッチャー夫人の死去に対し、ネット上では意見が分かれている。彼女は権力になびくカメレオンではなく、至る所で歓心を買う日和見主義者でもない。しかし、その意志力と国家に対する忠誠心はどこの国でも尊敬されるものである”
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/04/10/atext877776.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)