【新唐人2013年5月14日付ニュース】最近、ある写真が中国のネット上を風靡しています。制服姿の警察機動隊員が、縄で両手を後ろ縛りにされ、農婦に引っ張られ、市中引き回しにされています。報道によると、福建省泉州市恵安県当局は村民の土地を強制的に収用し、高汚染性の石油精錬工場の建設を計画。さらには、抗議する村民を拘束するなどで、地元村民の集団抗議を招きました。
鎮圧に動員された警察機動隊と勇敢に戦った村民らは最終的に、機動隊員の一人を捕らえました。制服姿で両手を縄で縛られ、農婦によって市中引き回しにされている警官の姿は、なんとも滑稽です。
5月11日、地元当局の強制土地収用および石油精錬工場の建設計画に抗議し、福建省恵安県東橋鎮の村民およそ千人が村の共産党委員会を取り囲みました。間もなく、現場には機動隊が派遣され、鎮圧にあたりました。
福建省恵安県東橋鎮村民 王さん
「少なくとも千人以上です。パトカーが複数来て、大型バスも2~3台来ました。鎮圧のためです」
情報によると、地元政府は海を埋めたて農地を作るとの名目で村の土地3万ムーを強制収用。しかし、村民らに補償は一切ないままだそうです。
福建省恵安県東橋鎮村民 王さん
「我々庶民は海に頼って生きています、先祖代々数百年そうでした。今 我々の産業を奪おうとしていますが、これからどう生活しますか?前にも抗議に行った人がいますが、社会秩序騒乱罪で拘束されました。北京に陳情に行こうとすると、途中で引き戻されます」
報道によると、5月4日、10日と11日続けて、数百人の警察隊が村を奇襲し、丸腰の村民に暴力を振るい、抗議する村民を拘束したそうです。
福建省恵安県東橋鎮村民 王さん
「怪我人はもちろんのこと、血を流した人もいます。年寄りさえ押し倒されました。村民の多くが拘束されました」
村民によると、当局は村民たちに補償金として2千万元を払うべきなのに、未だに一銭も払っていないそうです。中国国内メディアに助けを求めたものの、取材を行った記者やメディアはいずれも脅迫を受け、報道を禁止されたといいます。やむなく、村民らは海外メディアに助けを求めています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/05/13/atext896923.html(中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)