【新唐人2013年5月24日付ニュース】中国共産党に禁じられてきた古代の神秘的な信仰が、今、中国で再び脚光を浴びています。上は共産党高官から、下は村の党支部書記まで、皆が風水を盲信し、昇進や災いを避けるための手段にしています。報道をご覧ください。
アメリカのニューヨーク・タイムズ紙は、マルクス主義が中国で衰退するに従い、共産党により禁じられてきた古代の神秘的な信仰が脚光を浴びていると報道。しつこく絡む民衆や、政治ライバルに直面し、無神論を信奉してきた中国共産党の官僚達が、財産と権力に到達する超自然的な近道を求め、迷信と考えられてきた風水にますます夢中になっているのです。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、元鉄道部長・劉志軍は世界最大の高速鉄道ネットワーク建設時、ある有名な風水師に伺いを立て、大型建設工事の着工のための“黄道吉日(こうどうきちにち)”を選びました。
しかし、劉志軍は2011年に更迭され、今年4月には起訴されました。10億元近い賄賂を受け取ったほか、18人の愛人、「封建的な迷信」を信奉した罪などに問われています。
実際、更迭された汚職官僚たちを見てみると、いずれもが出世の為に、迷信と言われることを行っていました。
メディアの報道によると、2012年11月、昇進を渇望していた山西省霊石(れいせき)県の県委員会書記・楊洪(ようこう)は、地名を変えることで運命が更によくなると信じ、地元の景勝地“石膏山”を、“仕高山”に改名したところ、一ヶ月後、汚職問題で取締りを受けるはめになりました。
2010年2月、河北省高邑(こうおう)県県委員会書記の崔欣元は、早く昇進できるように、政府ビル前の大通りの真ん中に退役戦闘機を置きましたが、その後、賄賂や
2009年、国家級貧困県である甘粛省古浪県が一千万元近くの費用をかけ、重さ369トンの巨石を9㎞離れた県庁所在地へ運びました。こうすることで邪気を遮ることが出来ると風水師から告げられたからでした。“広州日報”によると、運搬儀式の一部として、県長が三歩に一回叩頭しながら99mの距離を歩いてこの“霊石”を迎えたそうです。
中国問題評論家 李善鑑さん
「共産主義信仰はすでに根底から破産しています。高官や党員のほぼ100%がすでに共産党主義を信じていません」
中国問題評論家・李善鑑さんは、今の中国共産党官僚が本当に信仰しているのは金銭と権利で、信仰を全く持たない中国共産党の党員が、中国古代の信仰の中に心の支えを求めても、それらはすべて功利を求めるためで、彼らは昔の人の“天人合一”の思想の中の“德”の重要性を理解していないと指摘します。
独立評論家 邢天行さん
「風水は効果がありますが、風水の前にはやはり徳の存在があるのです。もちろん今の官僚は道徳とは少しも関係せず、共産党の集団は道徳の堕落した集団なのです。彼らは風水に効き目があるのを目にして、昇進や財を成すこと処罰を受けないことを求め、盛んに行っているのです」
中国の“国家行政学院”2007年の報告によると、中国の県レベルの公務員の52%が、おみくじ、人相、星回りや夢判断を信じているそうです。調査に参加した程萍(ていへい)教授は、風水を重んじる多くの官僚は、恥知らずなほど腹黒いと批判しています。彼らは公衆に対し、如何なる責任も負う必要がなく、昇進は努力して得る結果ではなく、コネによって実現するものであると考えているからです。
8200万人の共産党員に“鎌と槌”のみを崇拝するよう命じてきた中国共産党にとって、この報告は実に皮肉なものです。
情報によると、中国共産党の胡耀邦元総書記の長男・胡德平さんが昨年末、ミニブログに“我々の全てのメディアには嘘が溢れている!本当の話は一つもなく、為政者の功績を褒め称える嘘だらけだ。官僚の96%は汚職腐敗し、愛人を囲っている”と書き込んでいます。また、“この様に行うことは非常に危険で、人民が我々の遊びに付き合わなくなったらゲームは終わりだ”と警告しています。
独立評論家 邢天行さん
「彼らは道徳が損なわれ、信仰の基本が徳を重んじることとは知らないのです。職権を行使して人民の為に良いことを行うべきなのに、それが分からないのです。分からないから良くない事をするのです」
独立評論家・邢天行(けい てんこう)さんはまた、これら徳のない官僚が風水や仏を拝むなどの手段で自分の身を守り、運命を変えたいと思っても効果がないのは、善悪に応報があるという真理が、これらのレベルを超えているからだと指摘します。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/05/15/atext897900.html(中国語)
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)