HOME > ニュースページ > 社会 > 詳細

【禁聞】反腐敗運動の効果イマイチ?習近平「伝統文化」に助けを

2013年10月07日

 

【新唐人2013年10月7日付ニュース】最近、中国の習近平国家主席は現下の中国人のモラルの喪失や各種社会問題に対し憂慮を示し、儒家や道家、仏教など中国の伝統文化を用いて腐敗の繁殖と蔓延を阻止し、道徳の空洞を埋めようとしています。一方、無神論を主張する中国共産党が神仏を敬う伝統文化を提唱する目的は、汚職官僚の腐敗や強制立ち退きなどに不満を持つ一般民衆の視線をそらしたいためだとの指摘もあります。

 

イギリスBBCの報道によると、習近平主席は経済発展と全国民が豊かになる事を最優先したことによって、中国社会に道徳の空洞を招いたと考えています。道徳規準のない価値観によって汚職腐敗に肥沃な土壌を与えた結果、反腐敗運動を行っても表面を治すだけで根本を治すことはできないとのことです。

 

消息筋によると、習近平主席は儒家や道家、仏教など中国の伝統文化を推進することを通して、腐敗の繁殖と蔓延を抑制しようとしています。

 

米南カリフォルニア大学公共政策博士 葉科さん

「この種の道徳の欠如は、経済発展によるものではありません。例えば、韓国や台湾は経済が発展しても、道徳は落ちていません。中共が伝統文化を破壊し、無神論を喧伝し、伝統文化に泥を塗り、信仰団体を弾圧しているのが実際の原因です」

 

時事評論家 任百鳴さん

「伝統文化を復興して、中共を救うことより、誰が中国の伝統文化を破壊したのかを

見た方がいいと思います。これらの人を法で裁くことこそ最も急ぐべき事です。明確な態度をもってこそ次のステップに進めます」

 

中国最高裁判所が今年3月に発表した報告書によると、2008年から2012年まで、およそ3000人の政府官僚が腐敗と汚職で摘発されました。

 

米南カリフォルニア大学公共政策博士   葉科さん

「現在社会全体に危機が潜んでいるので、別の手段で引き続き、庶民を騙す必要があります。中共は伝統文化を利用し、腐敗問題を解決しようとしており、中共の政治目的の為に奉仕し、共産党の独裁を維持するためです」

 

中国の憲法には民衆は信仰の自由を有すると明確に書いてあります。しかし、中国共産党当局は1999年より、一般民衆が法輪功を修煉する事を全面的に禁止し、公に活動する法輪功学習者に対しては残酷な迫害を行っており、多くの人が逮捕され、刑務所で拷問を受けています。これらは外国では決して見られない現象です。

 

アメリカの“ヒューマンライツウォッチ”のアナリスト・ニコラス・ベクリンさんは、“中国の宗教は国家の為に奉仕しなければならず、法律では宗教の自由があると言っているものの、その自由がどの程度まで許されているかは疑問がある。政府は一方では緩め、もう一方では鎮圧を行っている”と述べています。

 

アメリカの南カリフォルニア大学の公共政策博士・葉科さんは、中国では共産党の統治を揺るがすと判断された宗教勢力や団体に対しては、有無を言わさず一概に弾圧すると話します。

 

米南カリフォルニア大学公共政策博士   葉科さん

「伝統文化と信仰問題において、現任指導部が何を言おうとも、法輪功に対する態度が基本的な試金石です。数千万の法輪功学習者に対する迫害、真善忍に対する迫害が未だに続いているのなら、中国社会の道徳の立て直しも、伝統道徳の回復も空論にすぎません」

 

民主国家では、信仰の自由度が相対的に高く、伝統的な信仰を尊重するだけでなく、外来の宗教を受け入れることもできます。一方、無神論を信仰する共産党は中国伝統文化や信仰とは相容れないものです。その統治を維持する為には、暴力で恐怖を作り出し、ウソで民心を惑わすしかないのです。

 

1941年、アメリカのルーズベルト大統領は米国会において、国連の成立を提案しました。発言の中で大統領は、人類には4つの自由があるという概念を提出。その中のひとつである“信仰の自由”は、後に“宗教の自由”と解釈されています。

 

 “公民と政治権利国際公約”の第18条第1項には、“人々は思想、良心および宗教の自由に対する権利を有する”とあります。中国当局は1998年10月5日に、ニューヨークの国連本部にてこの公約に署名。しかし、中国の人民代表大会は未だにこの公約を許可していません。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/10/02/atext976699.html  (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

トップページへ