【新唐人2013年5月27日付ニュース】アメリカのバイデン副大統領が近日、ペンシルバニア大学の卒業式で、“中国は自由に呼吸できない国だ”と発言しました。これに対して一部中国人留学生らが中国を侮辱したとして、連名で謝罪を求めています。一方、中国国内の民衆は、バイデン副大統領は本当の事を述べただけだと指摘しています。
5月13日、バイデン副大統領はペンシルバニア大学の卒業式でスピーチを行った際、中国は異なる考え方が許されない国で、自由に呼吸のできない国であると発言し、中国人留学生たちの不満を引き起こしました。
香港“サウスチャイナ・モーニング・ポスト”22日の報道によると、ペンシルバニア大学の中国人留学生らはバイデン副大統領に正式な謝罪を求める書簡を起草しました。5月22日時点で、343人の学生が署名しているそうです。
河北ラジオ放送局元編集 朱欣欣さん
「長期にわたって受けた共産党の教育がすでに彼らの頭の中に刻み込まれ、共産党のイデオロギーの影響から抜け出すのはかなり難しいです。共産党批判を中国批判と受け取り、多くの中国人は愛国と愛党を混同しています」
今回の連名抗議活動を発起した中国人学生張天璞さんは中国のSNS人人網(レンレンワァン)の日誌で、バイデン副大統領が“state”ではなく“nation”を使ったことに抗議し、これは赤裸々な人種差別だと示しています。皮肉なのは、張学生は“バイデンが言った事が正しいかどうか、私は議論できない。さもないとこの日誌は削除されてしまう”と付け加えています。
中国作家 荆楚さん
「バイデン氏は学術、一つの民族の創造的活力、社会活力から言っており、正しいことを言っています。中国国内では確かに思想の自由がなく、異見を求めてはいけません。人が批判するのはあなたを助けることで、反省を促しているのです。この角度から問題を考えてこそ、この国に前途があります。批判の声を聞くとすぐ飛び上がるのは、共産党の典型的なやり方です」
このことは中国のネット上でも熱い議論を呼び、多くのネットユーザーがコメントを残しています。その一部を拾ってみましょう。
「アメリカに行って副大統領に謝罪を求めて、さぞいい気分だろうな」
「中国に帰ってきて問題に出くわしたとき、中国の官僚にも謝罪を求めてみたらどう?殺されるぞ」
「もしバイデンが謝罪しなかったら、これらの学生には留学をやめて、国に戻ってきて正しい教育を受け、自由で新鮮な空気を吸うことを提案する」
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/05/24/atext903045.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/吉原)