【新唐人2013年6月15日付ニュース】2003年に中国人の個人旅行が解禁されてから、香港では中国本土で禁止されている書物が人気を集めています。書店の経営者によると、固定客の多くは中国共産党幹部で、お土産用に一度に大量購入するそうです。
香港の銅鑼湾(トンローワン)で10年以上禁書を販売している書店“人民公社”は、知る人ぞ知る禁書専門店です。オーナーの鄧子強(とう)さんによると、時期によって人気の禁書も変わり、直近の時事関連の書籍が人気だそうです。
書店経営者 鄧子強さん
「スキャンダル暴露本が突然売れ出したりします。例えば谷開来、薄熙来の醜聞が引き起こした政治事件のおかげで、書籍の販売量が急に大幅に上がりしました」
鄧さんによると、中国本土からの顧客で一度に異なる書籍を数十冊も大量購入する固定客たちがいるそうです。
書店経営者 鄧子強さん
「彼らは身分証明書を提示するだけで、税関をパスでき、止める人は誰もいません。これらの本から情報収集し、ファイルにまとめ、政府内部で回覧したりして、外の世界が中国の指導部や政治上の事件をどのように見ているか調べるのです」
また、多くの中国本土の観光客もプレゼント用に禁書を購入するそうです。
書店経営者 鄧子強さん
「彼らは同じ本を3~4冊買って、上司に贈り、上司がまた他の官僚に贈ったりします。今は贈り物文化というのがあって、ブランド時計や宝石ではなく、本を贈るのです」
書店には又、禁書や雑誌のベストセラーランキングがあり、大紀元時報が発行している雑誌「新紀元」もランクインしています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/06/12/a912926.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)