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中国農業省 遺伝子組み換え大豆輸入を許可

2013年06月21日

【新唐人2013年06月21日付けニュース】近日、中国農業省は食用油の原料用として遺伝子組み換え大豆3種の輸入を許可しました。このことは中国国内でも物議を醸し、遺伝子組み換え大豆の安全性と農業省の審査許可の速さも議論の焦点になっています。一方、台湾では遺伝子組み換え作物の栽培は禁止されています。

 

中国農業省は18日、“農業遺伝子組み換え生物安全委員会”の審査の結果、遺伝子組み換え大豆3種に対し“農業遺伝子組み換え生物安全証明書”を発行すると発表。しかし、審査を行った“農業遺伝子組み換え生物安全委員会”の第3回メンバー60人のうち、環境保護と食品安全に詳しい専門家は10人足らずでした。主任の呉孔明(ご こうめい)氏は農業科学院植物保護所の研究員で、2012年にメディアに対し、遺伝子組み換え食品の試食を拒否すると明確に示した事があります。

 

遺伝子組み換え食品が人体に対し果たしてどれほどの危害を及ぼすのか。中国国内でまだ定論が出されていないにも関わらず、当局は“無害”と判断しています。

 

フランスの雑誌『ヌーベル・オブザーバー』の最新号は、フランスの研究者がアメリカのバイオ化学メーカー・モンサント社(Monsanto Company)の遺伝子組み換えとうもろこしNK603を200匹のラットに与えた結果、2年後、ラットの腫瘍がピンポン玉よりも大きくなっていたと報じています。

 

台湾の“農業試験所生物技術チーム”のリーダー・呉明哲さんによると、台湾では遺伝子組み換え作物の試験栽培すら禁止されています。

 

台湾農業試験所生物技術チーム 呉明哲さん

「台湾では目下、合法的に栽培できる遺伝子組み換え植物はまだありません。環境汚染が懸念される上、試験栽培に細心の注意を払っても、その花粉が飛ぶからです」

 

中国の「毎日経済新聞」もこの前、農業省が20日間のうちに3種の遺伝子組み換え大豆の一つである“RR2大豆”の輸入審査を終わらせたようだと報道しました。中国国内の専門家も、2~3週間では審査プログラムを全部完成させるのは不可能であると指摘。民衆も農業省の行動に反感を示しています。

 

安徽省のネットユーザー 銭進さん

「共産党のこれらの証明書は政治的需要によるものです。中国の全ての問題は一党独裁がもたらしたマイナス影響によるものです」

 

今回、農業省が許可した3種の遺伝子組み換え大豆は新品種で、申請者のBASF(ビーエーエスエフ)とモンサント社はいずれも国際的な化学メーカーです。

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