【新唐人2013年07月27日付ニュース】7月23日午前8時ごろ、広西チワン族自治区東興市の一人っ子政策事務所“計画生育局”に鉈(なた)を持った男が侵入し、事務所内で暴れ、2人を殺害。4人が負傷しました。当局は男に精神病の病歴があると言っていますが、地元民衆は疑問を投げかけます。
報道によると、何(か)というこの男は農村出身の33歳。殺害された2人は “計画生育局”の幹部でした。負傷した4人のうち3人も同局の幹部、あと一人は同じ建物の弁護士でした。
男はなぜ計画生育局の幹部を殺害したのでしょうか?その理由については、政府と市民で異なる見方をしているようです。
我々は事件のあった東興市計画生育局に取材電話を掛けましたが、つながりませんでした。政府側の報道では、犯人は精神病の病歴があると報じていますが、東興市宣伝部職員ははっきりしたことは分からないと述べました。
広西省東興市計画生育局職員
「こちらではよく分かりません。具体的な動機や原因もわかっていません」
一方、地元市民は当局の“精神病説”に疑問を投げかけます。
東興市民 何さん
「事件が起きる度に犯人が精神病という言い方をしますが、一方的すぎます。何事も原因があります。男には3人の娘がおり、妻は4人目を妊娠中で、8か月で男の子です。一人っ子政策事務所が何かをやったのでしょう。問題が起きたので、この男が激怒したのです」
また、中国共産党の体制が悲劇を作り続けていると指摘する市民もいます。
広西南寧市人権活動家 玉庭さん
「中国の『計画生育』は人権侵害です。公民の出産権利を奪っています。計画生育と労働教養制度は悪法だと思います。彼らが基本国策としている。これら政策は停止すべきです」
中国共産党が一人っ子政策を実行して30数年。すでに数えきれないほどの女性が傷つけられ、数えきれないほどの家庭に忘れることの出来ない苦痛をもたらしています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/07/24/atext936977.html (中国語)
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)