【新唐人2013年8月10日付ニュース】香港最大の企業集団・長江実業グループ創設者兼会長で、今年85歳の李嘉誠(り かせい)氏が、20年間慣例だった中期決算発表会での記者会見を中止しました。このことは外界の様々な憶測を呼んでいます。また、中国本土や香港などに展開しているチェーンスーパー、パークン・ショップ(PARKnSHOP)の売却を検討していることも明らかになり、これは香港の梁振英政権に対する不満の信号であると言われています。
アジア一富豪・李嘉誠氏の一挙一動は外界に注目の的となっています。先日パークンショップ(PARKnSHOP)の売却を検討していると発表してから、近日はさらにションピングモールKingswood Ginzaも減らすと発表し、香港から資本撤退の信号であると見られています。 李氏と後継者の地位にある長男も連日メディアの追っかけ対象になっています。
長江実業グループと傘下の多国籍企業“ハチソン・ワンポア・リミテッド(和記黄埔有限公司)”は過去20年近く、中期・通年の決算発表では記者会見を行い、李嘉誠会長らがメディアの質問に応じていました。しかし今年は、8月1日の中期決算発表会で記者会見は行いませんでした。長江実業グループの決算報告によると、 “ハチソン・ワンポア”は過去5年間、積極的に海外投資を展開し、欧州での資産総額は700億元増加。これと同時に香港での資産は240億元減少していることから、資本を海外に移転していると見られています。長男のヴィクター・李氏も他の活動の出席の場で香港からの資本撤退について質問されました。
長江実業 ヴィクター・リー社長
「(撤退の)計画は全くありません」
記者
「お父様のPARKnSHOP売却をどう思いますか」
長江実業 ヴィクター・リー社長
「これは正常な商業的な考慮だと思います」
一方、家族が海外に投資している事は認めています。
長江実業 ヴィクター・リー社長
「海外にはずっと投資を行っていますが、香港投資も続けます」
この他、李会長は決算報告書の中で、政府の政策と制限によってグループ企業の業務が影響を受け、今年の下半期は厳しい状況に置かれる事を初めて指摘。この事は梁振英行政長官への公の批判であり、李氏の香港撤退は行政長官への不満を表すためだとの分析もあります。
香港立法会 単仲楷議員
「李嘉誠氏が梁振英を支持しないのは、皆が知っています。選挙のとき支持したのは唐英年氏でした」
香港立法会 陳偉業議員
「李嘉誠氏の撤退は梁振英に対する政治宣言です」
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/08/03/atext943118.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)