【新唐人2013年8月13付ニュース】最近、北京を流れる河川のほとんどが汚染されている事が、環境保護部門の調べにより明らかになりました。北京市を流れる5大水系の50本の河川を調査したところ、干上がった9本を除いた全ての河川で基準値を超えた水質汚染が確認されました。この様な汚染状態はすでに20年以上続いていると、専門家は指摘します。
中国メディア8月8日の報道によると、中国環境保護部門は、永定河、大清河、北運河、潮白河、薊運河の5大水系の50本の河川を調査しました。
水質調査を行ったところ、全ての河川が基準値以上に汚染されていることが明らかになりました。中でも、北運河水系に流れ込む小龍河の排水溝の水質調査結果は、化学的酸素要求量、アンモニア態窒素や全リンがそれぞれ基準値の94.75倍、75.5倍、26倍でした。
北京の環境保護学者 張峻峰さん
「この現象は今始まったことではありません。長い間ずっとこの状態で、すでに20年以上続いています」
北京の環境保護学者・張峻峰さんは、北京下流の各水系は都市汚水の排出河川であり、処理されていない汚水が捨てられるため、夏になると、河の水が黒く変色し、異臭を放つと指摘します。
環境保護活動家 秦強さん
「この地域だけではなく、どこも同じです。今私が住んでいる山東省德州や臨沂の水は非常に塩辛く、付近には製紙工場があり、この水は飲みようがありません。政府は何もしません。彼らが気にするのは税収であって、環境ではないのです」
環境保護活動家の秦強さんは、これらの問題の根源は化学製品工場や水そのものにあるのではなく政府にあると指摘します。政府が役目に就かず、利益の為に民衆の生死に無頓着なのだとみています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/08/09/atext946737.html (中国語)
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)