【新唐人2013年09月08日付ニュース】最近、大紀元情報筋の鮑光氏が、2006年に録音された薄煕来と駐ドイツ中国大使館の一等秘書官との通話記録を公表しました。その中で、薄熙来は生きた法輪功学習者の臓器摘出を命じたのは江沢民元国家主席であることを認めています。情報提供者の鮑氏は、共産党上層部が薄の本当の犯罪を隠し続けるのなら、掌握しているさらに驚くべき関係証拠を公表すると示しています。
8月27日、「大紀元時報」はある録音ファイルを入手しました。情報筋の鮑光氏から提供されたこの録音は、2006年9月13日、ドイツでの通話記録です。当時、商務部長（大臣）だった薄熙来がドイツのハンブルグを訪問した際、宿泊先のアトランティック・ケンピンスキー・ホテルで中国駐ドイツ大使館の一等秘書官と名乗る人物からの電話を受けました。会話の中で、薄は法輪功学習者に対する臓器狩りを命じたのは江沢民元主席であることを漏らしています。
オペレーター
「こんばんは。 ハンブルク・アトランティック・ケンピンスキー・ホテルのデービッド・モンテです」
一等秘書官
「こんばんは。 ５…いや 、ルーム452をお願いします」
オペレーター
「宿泊のお客様の名前は？」
一等秘書官
「薄です」
オペレーター
「少々おまちください」
薄煕来
「もしもし もしもし、どなたですか?」
一等秘書官
「薄煕来部長ですか?」
薄煕来
「どちら様ですか?」
一等秘書官
「大使館の者です。大使館の一等秘書官です」
薄煕来
「はい」
一等秘書官
「ちょっと急用がありまして、今日の午後 ドイツ外務省から問い合わせがあり、確認したいことがある」
薄煕来
「うん」
一等秘書官
「えっと・・・つまり、貴方が遼寧省で省長を務めていた時・・・明日の会見に関わることなので、彼らははっきりさせたいのです。つまり貴方が遼寧省の省長だった時、江沢民、江主席が命令を下したのか、それとも貴方自ら関与したのか、つまり、生きた法輪功学習者からの臓器狩りは貴方の命令ですか？それとも江沢民の命令ですか?」
薄煕来
「江沢民だ」
一等秘書官
「ドイツ外務省は確かめたいのです。もし、貴方がこのことに関与していたならば、一部の会見において、彼らの出席メンバーのクラスが変わるかもしれません。法輪功が…を提出したからです」(薄煕来が話を打ち切る)
薄煕来
「もういい。馬大使（当時の馬燦栄大使）にききなさい」
一等秘書官
「このことは今日の午後に照会があったばかりです。つまり…」
薄煕来
「馬大使に聞くのだ。私に聞くな、このことは馬大使が対処できないのか？」
大紀元に録音を提供した理由について鮑光氏は、薄煕来裁判で指導部が依然として薄の本当の罪を隠ぺいしていることに憤慨したからだと述べています。また、録音は薄の声に間違いなく、権威機構の鑑定を受けてもいいと話しています。
8月26日、元中国共産党中央政治局委員・薄煕来の5日間にわたる裁判が終了しました。薄は全面的に供述を覆し、最後には自身の罪を棚に上げ、家族のスキャンダルを暴露する事でメディアの視線を集め、人命にかかわる最も重要な真相は隠されたままでした。
海外の中国語雑誌「新紀元」によると、薄煕来は江沢民の法輪功迫害政策に全力で協力し、薄が省長を務めた遼寧省は迫害が最も深刻な省の一つとなりました。生きた法輪功学習者からの臓器狩りが最も深刻な都市は瀋陽で、最も深刻な省は遼寧省でした。妻の谷開来によって毒殺された英国人実業家ニール・ ヘイウッド氏は、臓器狩りに関与した事と薄煕来夫妻の内幕を知りすぎたことが命取りになったと言われています。
時事評論家の汪北稷（おう）さんは、“ヘイウッド氏が薄の息子・薄瓜瓜（はくかか）にあるプロジェクトの仲介料として1400万 ポンドを要求していたが、中国共産党がプロジェクトの名称を明かさないことから、この中にはきっと秘密がある”とにらんでいます。
時事評論家 汪北稷さん
「知っての通り、大連の死体標本、遼寧省の臓器摘出など、他人の身体を利用して、利を図っています。これらは薄煕来の残忍ででたらめな性格に符合し、死体輸出で外貨を獲得し、或いは摘出した臓器の移植業務を国外へ拡大しようとしました。資金洗浄を含む、多くの問題に外国人を巻き込んでいます」
鮑光氏はまた、共産党指導部が今後も薄の罪を隠しつづければ、より驚くべき証拠を暴露し、中国の軍隊、武装警察、病院、公安、刑務所、労働教養所、政法委員会が皆、生きた法輪功学習者からの臓器狩りという罪悪に関わっていることを公表すると明言しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/09/01/atext959494.html （中国語）
（翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工）
