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身動きの取れない中国経済――利上げで起死回生となるか

2010年10月24日

【新唐人2010年10月25日付ニュース】中国政府の発表によると、今年7月から9月までの国内総生産は、前年同期と比べて9.6%の伸びで、今年4月から6月までの10.3%に及ばなかったものの、当局は利上げを実施。これについて専門家は、利上げをしてもインフレ抑制は無理だと言い切りました。

アメリカニューヨーク大学の陳教授は、当局は利上げによって、バブルやインフレを抑制しようとしていると指摘。
 
米NY大学 陳志飛教授
「もし経済成長を弱めれば、多くの企業は傾きます。利上げによって、投資が減ります。稼働率も下がるので、従業員は働けなくなり、社会不安を起こします」
 
中国の国内総生産のうち、内需の割合は30%にしか過ぎず、半分以上は不動産が引っ張るというゆがんだ発展モデルです。貧富の格差が拡大しているなか、インフレは共産党体制に大きなダメージを与えると分析。
 
米NY大学 陳志飛教授
「一気にインフレを抑えるのは難しいです。簡単に利上げだけに、頼っても無理です。不動産などの投資熱は続くでしょう。金利が低いのだから、インフレは抑えられません」
 
中国はすでに、世界最大のエネルギー消費国となり、環境汚染が深刻で、原材料価格も上がっています。中国の経済モデルはゆがんでおり、どの方向に行くにしろ、悪循環だと述べました。
 
新唐人記者がお送りしました。
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