【新唐人2013年10月26日付ニュース】収賄と横領、職権乱用の罪に問われた元重慶市共産党委員会書記・薄熙来被告に対する2審の判決公判が25日、山東省高級人民法院で行われました。外界の予測通り、法院は無期懲役とした1審判決支持を宣告しました。一方の薄熙来被告は、笑みを浮かべて判決の宣告を聞いていたそうです。
25日午前10時、山東省高級人民法院で行われた2審の判決公判では、薄熙来被告の上訴が棄却され、無期懲役判決が確定しました。
2審の審理過程は公開されず、書面審理の方法で裁決が行われました。新華社が発表した写真を見ると、手錠をはめて出廷した薄熙来被告は、落ち着いた表情で笑みを浮かべています。
東南大学の法学部教授張賛寧(ちょうさんねい)さんは、これは薄熙来が2審の判決結果を事前に知っていたからだと考えています。
東南大学法学教授 張賛寧さん
「1審判決に不服を示したのは、上訴に希望を持ったからではないでしょう。薄熙来案件は政治案件として、判決結果が覆される可能性はありません。上訴しても無駄なのです」
薄熙来の上訴について、国内外の法律専門家からは1審判決が覆される可能性は低いと見られていたました。
東南大学法学教授 張賛寧さん
「この結果は予想通りです。中国の司法は独立していないからです。判決も裁判所ではなく、長老らが下すのです」
今年8月22日から26日まで、済南市中級法院は5日間にわたるマラソン公判を行い、1ヶ月後の9月22日、収賄と横領、職権乱用の罪で無期懲役およびすべての個人財産没収の1審判決を下しました。
薄熙来は1審判決に不服として山東省高級法院に控訴し、供述は当局の圧力の元で行われたもので、妻の谷開来の証言能力も疑わしいと訴えました。
しかし、2審判決では控訴が棄却され、無期懲役判決が確定される形となりました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2013/10/25/atext990952.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)