【新唐人2013年11月5日付ニュース】10月31日は北米のハロウィンで、つまり「鬼節」です。この日、親たちが子供たちを連れて、近所の家を訪れアメをもらいます。私自身はこの「鬼節」があまり好きではありません。中国の伝統的な「清明節」のほうがまだ好きです。この日には亡くなった親族のお墓参りをしたりします。亡人に対する悼みを表すと同時に生死に対する深い考えを表しています。
西側のハロウィンはすでにおかしな活動に様変わりしています。今年の米NYハロウィンではキョンシーパレードが行われました。中国メディアが最も興味を示したのは「紅衛兵」の服装をした留学生たちでした。頑な中共支持者はこれは紅衛兵に対する侮辱だと思うかもしれません。このパレードでは「紅衛兵」がキョンシーと鬼に喩えられたからです。私は此の喩えがとてもいいと思います。少なくとも皆は、紅衛兵は中共悪魔に取り付かれた化け物であることを認識しているのです。本来ならこれは評論に値しないことですが、11月3日、110mハードルの選手・劉翔を含む中国の陸上競技選手チームが井岡山で軍事訓練を行うと同時に洗脳教育を受け入れたのです。公表された写真から見ると、劉翔らは中共「紅軍」の衣装を着て、宣誓をしています。劉翔のこの格好はハロウィンの「紅衛兵」と対象的です。
微博では劉翔のこの格好に対するバッシングのほうが圧倒的に多いようです。陸上競技チームが米ハロウィンのように鬼を演じたからです。ネットユーザーは「劉翔は紅軍に習いに行った銃声が鳴るとすぐ逃げるだろう」と言っています。当年 中共紅軍の逃げ足の速さと言ったら、国民党大軍100万人でも追いつけませんでした。
この二つのことを比べてみると、中国と外国の最大の違いは観念です。米国では紅衛兵は鬼で道化師ですが、中共は紅軍を祖先に打ち立てています。実際 紅軍は当初ソビエト共和国を創立しようとし、武装してソ連を守り、中国を分裂させようとしました。では劉翔らもソビエトを守ると宣誓したのでしょうか?ソ連はとっくに崩壊していますが、中共は中国人の是非の判断基準を混乱させる宣伝を未だに続けています。これに関する例は数えきれないほどあります。簡単な例を挙げると、中共は「国家の利益のためなら、殺人・放火・女性を強姦することも正しい」と吹聴しています。中国では一旦中共によって、敵にまわされると、洗脳された人民からは恐ろしいほどの憎しみを向けられます。
この種の洗脳教育は系統的に行われています。歴史教科書を例に挙げましょう。例えば米国の南北戦争、中共の歴史教科書では、この戦争は米資本主義発展のために労働力と市場を作って上げたと強調し、米国の人権と社会発展に対する貢献は全て抹殺しています。
スピルバーグ監督の映画「リンカーン」から米国人の視覚を伺う事ができます。この映画のワンシーンに私は震撼させられました。南側が劣勢に置かれたとき和談を提示しますが、条件は「米国の統一に同意するかわりに、奴隷制度を維持する」。しかし、リンカーンに拒否されます。彼は戦争を続けてでも「人権」を憲法に書き入れ、奴隷制度を廃止しようとしたのです。この戦争の後期は米国の統一のためではなく、人権立法の為に闘っていたのです。米国の繁栄と自由も開国者の自律と、人権立法に対する堅持があったから成し遂げられたのです。「独立宣言」から米国内戦に至るまでいずれもそうだったのです。
中共は「党が至上」と宣伝し、庶民に党の為に命を捧げることを求める反面、庶民が理想とする国家を論じるのは許しません。このような暴力的な宣伝を続けた結果、庶民は「私」のためには闘うが公のためには闘おうとしません。つまり自分の利益のためなら、威勢を張って必死に闘うが、正義や良識に関わることになると、引き下がって傍観するのです。だから中共は庶民に対する抑圧を続けられるのです。中国人の悲劇の根源は中共の反人道的な制度にあって、利益を失う事にあるのではありません。だから「私」のための闘いでは問題を解決できません。リンカーンに習って、中共を解体し、人権立法することこそ皆が必要とする国家を建設することができるのです。
本日のマイクロニュースはここまで。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2013/11/04/atext996919.html (中国語)
(翻訳/坂本 映像編集/工)