【新唐人2013年11月11日付ニュース】中国当局は9日より開かれている中国共産党第18回中央委員会第3回全体会議、三中全会で経済改革案を打ち出すと豪語しています。今回の会議で果たして中国の経済危機に対する憂慮が払拭されるのでしょうか。アメリカ在住の経済学者・謝田教授は台湾の有識者たちと座談会を行い、中国の資金不足、ゴーストタウン、地方債務、各種データのねつ造などの問題からわかるように、今の中国経済は破裂寸前のバブルそのものであると指摘しました。
米サウスカロライナ大学 謝田教授
「我々が目にしている、所謂『中国経済の発展』はバブルが大きく膨らむと、きれいな色彩を放つように、これに似た仮相です」
北京では9日から4日間、三中全会が開かれています。在米経済専門家・謝田教授は台湾を訪れ、台湾の有識者らと座談会を行いました。“中国経済は二桁成長を続けていたのに、なぜ銀行に資金不足が生じ、中小企業は高利貸しに手を出さざるを得ないのか”など、中国経済の様々な不可解な現象を分析しました。
米サウスカロライナ大学 謝田教授
「銀行にお金がない、庶民もお金がない、中小企業もお金がない、ではお金はどこに?実際は中国にはある勢力があり、彼らが多くのお金を握っています。(中共)富二代が握っている国有企業、彼らの独占企業が巨額を握っているのです」
謝田教授は、中国の大量の資金が共産党の権力者たちに不公平に占有されていると述べます。例えば、国有企業の中国石油化工は三中全会の政治的雰囲気を盛り上げるために、百億の株を買い戻すと宣言しました。また、権力者たちの投機によって2億平方メートルのゴーストタウンが生まれていますが、その苦い果実は最終的に庶民がなめなければならないのです。
米サウスカロライナ大学 謝田教授
「オルドスから鄭州に至るまで、中国の至る所にゴーストタウンができています。中国の住宅価格が70%に下がっても、世界の平均水準です。90%に下がってやっと米国の平均水準です。中国の不動産バブルは必ず破裂します」
三中全会前、香港の富豪・李嘉誠氏や中国の万科グループの王石理事長などが、数百億元に上る中国の不動産を投げ売りしていますが、大きな波風は立っていません。このことは外界の議論を呼んでいます。
米サウスカロライナ大学 謝田教授
「価格が下がっていないのと、もう一つ彼らが投げ売りしたとき、誰がそれを買ったのかわかりません。これも秘密なのです。資金を移転させるとき、中共の一部権力者たちを助けて、資金を持っていったのではないか、聞いてみるのもいいでしょう」
座談会には台湾の行政院経済建設委員会の元委員陳博志氏や中華経済研究院の学者呉恵林氏、田君美氏など、重量級の学者専門家が出席し、謝田教授の中国経済真相説明に耳を傾けました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2013/11/10/atext1001625.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)