【新唐人2013年12月19日付ニュース】中国当局は先月、58年間実施してきた強制労働制度を廃止すると発表しました。しかし、アムネスティ・インターナショナルが発表した最新報告書によると、中国の強制労働収容所で行われていた迫害は、形を変えて別の方法で続けられています。
16日に発表したこの報告書では、中国で58年間実施されてきた強制労働制度が、いかに法律に凌駕し、公民の人身と思想の自由を束縛してきたのかを、実例とともに紹介しています。
3例えば、法輪功学習者の劉桂芙さん。労働収容所で口の中に糞便の入った汚水を流し込まれ、食物の中に不明薬物を混入されました。また、於真潔さんは、長期にわたってスタンガンで顔を電撃され、顔の皮膚と筋肉がひび割れました。張連英さんは、水の中に顔を押し込まれる刑を受け、何度も窒息死しそうになりました。
アムネスティの報告書によると、労働収容所では収監者の人格がことごとく踏みにじられます。例えば、丸裸で「大」の字状態にされ、手足を四方に引っ張られます。また、収容所の看守は家族への情を利用して、精神的な苦痛による迫害を行います。家族が亡くなっても最期の対面を許さない、または配偶者に離婚を迫るなどは、労働収容所が使う常套手段です。
これらの迫害の目的はただ一つ、それは法輪功学習者の修煉の信念を捨てさせるためです。看守や警察が迫害に加担する最大の動力は、当局からの奨励金なのです。
アムネスティによると、このような残酷な強制労働制度が先月に廃止すると発表されたものの、迫害の状況は決して変わっていないそうです。
中国当局は強制労働制度廃止から1ヶ月になると喧伝していますが、アムネスティは河北省、四川省、江蘇省、吉林省、黒竜江省、北京などでは、法輪功学習者が洗脳施設、闇刑務所、精神病院などに秘密裏に移され、引き続き迫害を受けていると指摘しています。
アムネスティ・インターナショナル バーバラ・フランシスさん
「労働所や洗脳施設に監禁されていた、多くの一部修煉者は闇刑務所に送られており、精神病院に送られたケースもあります。精神的問題がないにもかかわらず」
アムネスティは明慧ネットの報道を引用し、2013年上半期、強制労働所に収監された法輪功学習者の人数は減少しているものの、他の方法による迫害は大幅に増えていると指摘しています。
中国人権弁護士 江天勇さん
「強制労働制度が廃止された際、普通の収監者は釈放されました。法輪功学習者は『610弁公室』によって、秘密裏に洗脳施設に送られました。そこでは様々な拷問が行われています」
アムネスティ・インターナショナル バーバラ・フランシスさん
「一部の法輪功学習者は制労働所から釈放された後すぐに『洗脳センター』に送られました」
中国当局は今年初め、法輪功迫害に関する新たな3カ年計画を打ち出しました。アムネスティは、法輪功学習者への迫害は形を変えて続けられるのではないかと案じています。アムネスティは中国共産党当局に対して、強制労働収容所の収監者を他の場所に移す事をやめ、強制労働制度に代わる他の計画を公表するよう呼びかけます。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2013/12/17/atext1025548.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工)