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毛をむしり取られるアンゴラウサギの悲鳴

2013年12月20日

【新唐人2013年12月20日付ニュース】毛皮製品の中でも、アンゴラウールは暖かい上にお手軽な値段で人気です。多くの衣料メーカーも好んでアンゴラウールを製品に取り入れています。しかし最近、カルバン・クライン(CK)を含むアパレルメーカ企業35社がアンゴラ製品の販売ストップを決めました。中国の業者がアンゴラウサギから毛をむしり取る残酷な映像が原因でした。

 

この映像は動物愛護団体が中国のウサギ飼育場を訪れ、隠しカメラでアンゴラウサギから毛をむしり取る過程を撮影したものです。

 

米ニューヨーク学生 

「毛皮製品はもう二度と着たくないわ。悲しすぎるわ」

 

業者に容赦なく毛をむしり取られるアンゴラウサギは、恐怖の悲鳴を上げています。手でむしり取るほうが機械で刈(か)るより生産量が1割ほど高く、再び伸びた毛も品質がさらに良くなるとのことです。機械で刈ったアンゴラウールは1キロあたり110元ですが、むしり取った場合は190元で売られるそうです。

 

「動物の倫理的扱いを求める人々の会」(PETA)

「飼育労働者によると、彼らがやっている事は業界では普通だそうです」

 

中国では現在、5千万匹のアンゴラウサギが飼育されています。世界のアンゴラウール生産量は去年4700トンに上りましたが、うち9割が中国から来ています。しかし、残虐きわまりない毛の採取過程は世界に衝撃を与え、イギリスのアパレル企業35社がすでにアンゴラウールの供給チェーンに対し調査を行い、アンゴラ製品の販売も拒否すると宣言しました。

 

「動物の倫理的扱いを求める人々の会」(PETA)

「衣料小売り業者に知ってほしいのは、この種の製品を支持してはいけない事です。この種の製品が売られるのも見たくないです」

 

米NY学生

「彼らは販売を拒否すべきです」

 

米NY衣料小売業者

「この種の製品は買うべきではない。小売り業者に勤めています。良い情報です」

 

この動きに、カルバン・クライン、マークス&スペンサー、イギリス最大の通販サイトASOSなどの企業も新たに加わりました。一方、ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)やエスプリ(Esprit)などは映像が公開された先月に、率先してアンゴラウールに「ノー」と言いました。

 

米ブロードウェイ女優

「毛皮製品は買うべきではない。本物の毛皮でもフェイクファーでも、見た目は変わらないわ」

 

中国での動物虐待事件は今回が初めてではありません。以前にも、福建省の制薬メーカーが生きた熊の体に管を差し込んで胆のうを採取し、漢方薬を生産していたことが明らかになり、中国でも一時非難されましたが、その後うやむやになりました。

 

米ブロードウェイ女優

「動物を傷つける行為は恐ろしいわ。それが自分だと考えてみて」

 

現在、世界の100以上の国で動物虐待禁止条例を制定していますが、中国には未だに「動物保護法」がありません。

 

「動物の倫理的扱いを求める人々の会」(PETA)

中国の飼育場では、動物を虐待しても何の罰も受けません。動物保護団体は衣類を購入する前に、ラベルに「アンゴラウール」表示がないか確認してほしいと呼びかけます。毛をむしり取られて悲鳴を上げるアンゴラウサギの恐怖を想像したら、本当に毛皮製品を買いたいと思いますか。

 

新唐人テレビがお伝えしました

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2013/12/18/atext1026302.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)

 

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