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“社会白書”高まる市民の不信――物価と住宅価格の上昇に悲鳴

2010年12月17日

【新唐人日本2010年12月18日付ニュース】中国社会科学院が15日に発表した2011年度の“社会白書”によると、今年中国は物価、住宅価格が高騰したため、市民の政府に対する不信が強まり、生活への満足度も低下。人々の政府への不満が改善しなければ、社会は混乱すると専門家は警告します。

“社会白書”によると、中国人の生活の満足度は去年より低下。住宅価格が一番の関心事で、次が物価でした。
 
黒龍江省 韓さん
「一般家庭ではもう限界です。私たちのようなバイトは給料も少なく、物価が上がり、負担し切れません。節約しかないですが、子供がいますから・・・」
 
農業コストが上がる中、農産品の値上がりは避けがたいものの、安価な住宅の不足、学費の値上がり、完備されていない社会保障に、市民は不安を感じています。
 
深セン当代社会観察研究所 劉開明・所長
「中国は公共サービスの出費が少ない、例えば家、安価な賃貸住宅が少ない、でも教育費は高いです。さらに社会保障、全体的に低いレベルです。カバー範囲も狭い、将来に対し、不安と焦りを覚えるのです」
 
このほか、政府の経済・外交政策に対する市民の自信も低下しています。
 
上海市民 許さん
「中国には希望がありません。庶民はお金をもてない、悪いこと、強盗などをしない限り、儲けられません。まともな庶民はたくさん稼げないので、食べるのに精一杯です」
 
北京理工大学の胡星斗教授は、今、中国人は政府に陰で抗うだけだが、当局が抜本的な解決に動かなければ、政府への抵抗が爆発するだろうと警告しました。
 
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