【新唐人2014年02月25日ニュース】ウクライナで政権が崩壊し、一部警察と軍が鎮圧を拒みました。ヤヌコビッチ前大統領とその側近の深刻な腐敗も明らかになりました。本日のマイクロニュースです。
ウクライナの情勢が先週から急激に変わり、大統領が首都から逃げ出し、キエフ市長が離党を表明し、市民らがレーニンの彫像を壊し、安全部門は秘密資料の銷却を始めました。このような局面になったのは市民の反政府デモが原因ですが、国家公務員の良心とも密接な関係があります。
中国の微博でもウクライナの情勢に関心が寄せられ、写真が大量に転載され、ネットユーザーらも興奮しています。デモ隊は政府が鎮圧を命じても怖がらず、年配の女性たちは若者にレンガ等を手渡しました。最も人心を励ましたのは一部警察が人民の側に立ったことです。さらには特殊部隊もデモ隊に加わりました。
鎮圧の過程で、陸軍総参謀長ザマナ上将が大統領のデモ隊への武力行使に反対する考えを公言し、大統領から解任されました。最新情報によると、ザマナ氏は新政権で国防大臣に就任する可能性があり、本当に「善悪に報いあり」ですね。
今の状況が旧ソ連崩壊時とそっくりな事にお気づきでしょうか。ソビエトは崩壊を防ぐため、「国家緊急状態委員会」を設立し、クーデターを発動し、戦車がモスクワ入りしました。当時のエリツィン大統領は街頭に出て演説を行い、兵士たちに違法行為なので、モスクワから出るよう求めました。軍もエリツィン氏の命令に従い、そしてソビエトは崩壊しました。
当時のモスクワにも年配女性からなる、「兵士の母親」組織がありました。母親たちは息子の写真を持って街頭で、自分の息子を捜しながら兵士たちに「貴方たちはロシア人だ、ここに敵はいない。母親の元に戻りなさい」と呼びかけました。
1991年 ソビエトが平和的に解体しましたが、中国人は何も学べませんでした。神様の慈悲でしょうか?2014年、同じ一幕がキエフで上演され、中国人に見本を見せてくれています。実際 中共の解体はソビエトほど難しくありません。共産党脱退運動がすでに中共の解体を始めており、最後の結果は決まっているのです。唯一必要なのは 皆の良心が覚醒し、行動を起こすだけです。ウクライナ政権の崩壊で、中共は軍事技術の提供や80億ドルの貸付などの利益を失いました。中共に最も打撃を加えたのはウクライナの将軍と警察が中国の公務員に教えた事——「共産党政権下での良心の基準とは何か」。それは市民の側に立ち、解体を平和的な過程にする事です。
中共は2013年から「反腐敗」のドタバタ劇を演じていますが、もはや続けられなくなり、「買春摘発とマフィア退治」の薄熙来路線になりました。しかし実際は中共はマフィアよりも暗黒で恐ろしいのです。ウクライナは中共の「反腐敗」の小手業を見抜きました。「反腐敗」は中共の政権維持のために江沢民が始めたことです。次に 中国人は考える必要があります。中国に最も必要なのは鎮圧命令に従う官僚なのか、それとも市民側に立つ官僚なのか、答えは明らかです。必要なのは市民側に立つ官僚で、冷血な殺し屋ではないのです。
中共の制度下で汚職は大した罪ではなく、鎮圧を手助けするほうが大罪です。ウクライナの警察が皆に教えたのは、鎮圧命令を拒む事こそが良心の基準であり道徳なのです。「清廉」は中国が自由になってから公務員に要求すべきであって、中共が統治する限りね汚職腐敗は拒んでもできないのです。
本日のマイクロニュースはここまで。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/02/24/atext1068212.html (中国語)
(翻訳/坂本 映像編集/工)