【新唐人2014年3月4日ニュース】3月1日、中国雲南省昆明市で起きた無差別殺傷事件で、33人が死亡し、143人が負傷しています。新華社は3日夜、事件はすでに解決済みで、新疆ウイグルの独立を狙う勢力によるテロであると発表しました。一方、民間では事件の真相の公表を求めています。
3月1日夜、昆明駅で黒い服を着た男女十数人が通行人を無差別に切りつけ、33人が死亡し、100人以上が負傷。中国政府系メディアは、現場で男女4人を射殺し、1人を拘束。他の犯人は逃走中であると報道しましたが、犯行の動機には触れていません。
昆明市民 余さん
「駅付近の道路や人が多い所は警備が強化されています。無辜の庶民が多く殺されました。でも不満があっても、あまり言えません」
中国当局は事件直後、ウイグル独立勢力によるテロ事件であると発表。一方、世界ウイグル会議の報道官は、今回の事件で無辜の市民が死傷したことに対し、当局には免れない責任があると述べ、北京当局にはウイグル族に対する挑発と差別、抑圧政策を即刻やめるよう呼びかけています。
湖北省ネットユーザー 威廉退爾さん
「この種の虐殺と恐怖を造り出すのは譴責されるべきです。しかし背後の動機は?当局の一方的な断定を簡単には信じません。先ず真相と証拠が必要です」
北京のネットユーザー 金さん
「この種の無差別殺傷にはもちろん反感を覚えます。新疆の状況から言うと、政策に問題あることが言えます。少数民族と漢族の関係が適切に解決されていません。必要なのは解決であって、抑圧ではありません」
昆明の無差別殺傷事件は中国のネット上でも話題となり、ネットユーザーらも憤りと哀悼の意を示しています。しかし、事件に関する多くの評論や写真は削除されています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/03/03/atext1073015.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)