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“エジプト”中国のブログで検閲対象に

2011年01月29日
“エジプト”中国のブログで検閲対象に

【新唐人日本2011年1月30日付ニュース】中国共産党系の一部のブログで29日、“エジプト”を示す中国語“埃及”の2文字が検閲の対象になった。中国共産党政権は、政治改革や民主化要求など敏感な内容がドミノ倒しのように急速に広まるのを恐れたからだ。ネットには、中国メディアは、夜明け前の最も闇の深い時代に突入したとの指摘が見られた。

 
台湾・中央通信社によると、中国版ツイッターといえる“シナネット(sina.com)”と“ソフ・ドット・コム”のブログで、“埃及”の2文字を検索すると“現行の法律に基づき、貴方の検索結果は出ません”との文字が出てきたそうだ。
 
中国当局は、ネットの政治的に敏感な内容を削除し、中国のネットユーザー4億5千万人を厳しい監視においている。当局と異なる意見が一気に広まるのと、中国人が海外から情報を得るのを防ぐためだ。
 
目下この数ヶ月、中国メディアは立て続きに当局から粛清に遭っている。中国メディアは闇の時代に入ったとの声さえネットで上がった。
 
ボイス・オブ・アメリカによると、中国の有名なジャーナリストで、勇気ある物言いで知られる時事評論家の長平(写真、上)は、27日、"南方報業"を離れるよう要求された。これに激昂した長平は辞職。大きな波紋を呼んだ。関係者は、メディアの言論の空間が当局によりますます狭まっていると漏らす。
 
南方報業集団傘下の“時代週報”は、評論部主任の彭暁芸と編集長の宋繁銀のクビを切った。今回、長平のほか、“南方都市報”の評論担当、李文凱と他の編集者2人も移動させられた。
 
このほか、“成都商報”は昨年“李剛事件(河北省の高官の息子が女子大生2人を車でひいた後、自分の父親で警察幹部の名前――李剛の名を叫び、捕まえられるものなら捕まえてみろと吐き捨て、社会の反発を買った事件)を報道した殷玉生を辞職に追い込んだ。さらに今年1月、やはり真相報道に携わった記者、龍燦を解雇した。
 
これに対しネットからは“ほとんどドミノ倒しの様相を呈している。2012年中国メディアの氷河期が早めに来たのか”との嘆きが漏れた。また、“中国メディアは夜明け前の最も闇の深い時代に入った”との声もある。これは、最近の記者などへの一連の締め付けを指している。
 
最近の報道によると、中国の中央宣伝部は最近、ニュースの制限令を発表。2011年の市民生活や経済問題の報道に制限をかける内容だ。国際記者連合会の中国・香港事業部の胡麗雲代表は、当局の国内言論への締め付けが厳しくなっているとして、関心を払うと述べた。
 
“特に(ノーベル)平和賞の発表後、国内の中央宣伝部は、国内の言論の自由への締め付けをますます強めている”
上のリンクをクリックすると、このニュースの中国語版が見られます。

 

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