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中国経済 巨額債務でハードランディングは避けられない?

2015年03月20日

【新唐人2015年03月20日】中国の経済成長の鈍化はすでに目新しいニュースではなくなりました。李克強首相は政府活動報告で2015年の経済成長率の目標を過去最低の7%前後に引き下げました。巨額の債務や過剰な生産能力、新たな成長要素の欠乏に直面し、中国経済のソフトランディングは可能なのでしょうか。

 

北京当局が公表した最新データによると、1月と2月の製造業、小売業、メーカーなどの固定資産投資の成長速度はエコノミストの予想をはるかに下回っています。経済成長が落ち込んでいるうえ、巨額の債務に直面している中国に対し、専門家は憂慮を示します。

 

米国ヘリテージ財団アジア研究センター ウィリアム・ウィルソン氏

「問題は中国政府がこの問題を深刻な経済成長の鈍化を招くことなく、処理できるかどうかです。これこそが問題です。私は出来ないと思います。ハードランディングすると予測しています」

 

李克強首相は全人代において、今年の経済成長率の目標を7%に引き下げると表明しました。しかし、アメリカの雑誌「フォーチュン」は13日、中国は現在、過剰な債務と生産能力および新たな成長要素の欠乏という悪循環に陥っており、7%の成長率も高すぎる目標かもしれないと報道しました。

 

米国ヘリテージ財団アジア研究センター ウィリアム・ウィルソン氏

「(中国の)資本報酬率は高くありません。資本報酬率は10年も下がり続けています」

 

アメリカのコンサルティング会社・マッキンゼー・アンド・カンパニーの最新データによると、中国の債務は2007年から2014年の間、7兆ドルから28兆ドルに膨れ上がっています。GDPの282%で、アメリカよりも高くなっています。憂慮すべきことは、債務のおよそ半分をシャドーバンキングが占めています。この他にも、半数の債務が直接あるいは間接的に不動産と関係しています。

 

招銀国際ストラテジスト ダニエル・ソー氏

「最大規模のデフレーションが不動産市場から来る可能性があります。もし不動産価格が崩壊したら、大災難になるでしょう」

 

巨額の債務問題が中国経済の行方にどのような影響を及ぼすのか、全世界が注視しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/03/15/a1184595.html (中国語) 

(翻訳/赤平 ナレーター/村上 映像編集/李)

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

 

 

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