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江沢民陣営の三大系統が習に対抗

2015年09月30日
江沢民陣営の三大系統が習に対抗

【新唐人2015年09月30日ニュース】

香港「動向」誌の報道によると、江沢民は、中国共産党政権を約20年、独り占めにしており、軍内の勢力を伸ばす以外に、党政組織で政法系、文宣系と政研系の三大系統を把握していた。政法系は、政治法律委員会の首長をはじめとする社会の安定を維持するための武装警察、公安と国安などを指す。文宣系は、中央宣伝部門をはじめとする全国の世論をコントロールする各級宣伝部門を指す。政研系の活動は最も不明瞭で、世論に影響しながら外交政策に影響を与える組織で、同系統が9月3日の軍事パレードの企画に参加していたといわれる。

 

三大系統が習近平に対抗する

 

また、報道によると、政法系は周永康の失脚で大きなダメージを受けたが、その系統の中・下層レベルでは致命的な打撃を受けておらず、現在、各中・下層レベルの機関が中央に歩調を合わせないよう、抵抗しているという。文宣系では、裏に李長春、表に劉雲山が互いに呼応しながら、習近平に抵抗し続けているという。たとえば、9月3日の軍事パレードの前に、習近平がこのパレードを「中国人民反ファッショ戦争勝利70周年」と命名したが、これによって国際社会に歩調を合わせると同時に日本を刺激しないことにもなる。しかし、劉雲山の中央宣伝部は強行に「抗日」の言葉を入れ、しかも大きくに宣伝したため、その後、改めることができなかった。結局、軍事パレードの名称は、「記念中国人民抗日戦争及び世界反ファッショ戦争勝利70周年軍事パレード」となった。これは、日本を刺激して、軍事パレードに参加しない口実となった。また、軍事パレードに関して、「人民日報」が「抗日戦争軍事パレードに対する三大質疑の答えが成リ立たない」と題する文章を発表した。軍事パレードは、人力と財力を無駄にするものではないかという質疑に対して弁護したが、軍事パレードへの不満にしか聞こえない。さらに、軍事パレードは国の実力を示すためのものではないかという質疑に対して、今回の軍事パレードは国内で実力を示しているだけで、アメリカのように他国に行って武力を誇示するようなことはしていないと弁護したが、実際には、9月末の習近平の訪米を攪乱しようとの意図があるものとみられる。

 

外交部での大規模な虎叩きはこれからだ

 

1993年から2013年まで、中国外交部は、銭其琛、唐家璇、李肇星と楊潔篪の四人が外交部長を務めたが、いずれも江沢民派だった。江沢民は、2002年10月にアメリカで法輪功に告訴されたが、自分に対する、訴訟を取り消すよう、西欧諸国に働きかけるために外交部へのコントロールを強めた。

 

2013、2014年、習近平が政権を握ってから、反腐敗の風を大いに吹かせたが、なかなか外交系統にはなかなか吹き込めないでいる。外交部や外交外事系統の人員で失脚した者は一人もいなかった。情報筋によると、習近平は、2012年、中国共産党の、「18人代」以降、江沢民の外交領域での影響を排除するために江沢民時代の布石を変えようとした。2013年3月に外交部を5年以上離れていた王毅が楊潔篪に代わって外交部長に任命された。2014年1月、宋涛は副外交部長のポストを免職され、元部長補佐の張明升が副外交部長となり、同時に商務部副部長の王超は副外交部長に任命された。2015年1月、元部長補佐の張昆生が失脚し、「18人代」以来、外交系統内の初めての「虎」となった。但し、このことがあったからといって、外交部を含め、政研系を清算したことはまだ言い切れない。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/09/28/a1226325.html 中国語

(翻訳者/張揚)

江沢民陣営,習近平,虎叩き

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