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トランプ大統領の壁建設命令で得するのは誰なのか

2017年01月28日

【新唐人2017年1月28日】

トランプ米大統領がメキシコとの国境の壁建設にただちに着手し、不法移民の入国を阻止するとの重要な行政命令を出しました。これを受けてメキシコのペニャニエト大統領は、31日に予定されていたトランプ大統領との首脳会談を取りやめたと発表しました。壁建設の大統領令で得をするのは一体誰なのか、ワシントンの専門家に取材しました。

 

トランプ大統領は25日、メキシコ国境の壁建設の大統領令に署名し、選挙中の公約を履行しました。さらに、不法移民に寛容な州や都市への連邦資金の交付を凍結しました。

 

一連の強硬策はヒスパニック系住民から反撥を買っているとの懸念がある一方、多くの合法的な移民からは支持を受けていると専門家が指摘しています。

 

ウィークリースタンダード副編集長 イーサン・エプステイン氏:「全てのヒスパニック系住民が不法移民に同情しているわけではないと思います。合法的な移民は不法移民によって将来、生存が困難なるでしょう。」

 

トランプ大統領は多くの米国民が不法移民の犯罪によって被害に遭っていると考えています。そのため、今回の一連の行動はアメリカが有すべき法制度を取り戻し、不法入国を規制するものだという考えです。

 

ウィークリースタンダード副編集長 イーサン・エプステイン氏:「大企業は不法移民を雇用しながら何の処罰も受けていません。不法移民だけではなく米企業にも責任があるのです。」

 

トランプ大統領は壁建設がアメリカとメキシコ双方にとって利があると繰り返し強調していますが、ペニャニエト大統領は26日、31日に予定していた首脳会談を取りやめると発表しました。スパイサー米大統領報道官は、トランプ大統領がメキシコからの輸入品に20%の関税をかけて壁の建設費に充てるとする法案を通過させるつもりだと述べました。

 

ウィークリースタンダード副編集長 イーサン・エプステイン氏:「メキシコはメキシコ国民には米国に不法入国する権利があると言っており、これは非常に攻撃的な態度と言えます。多くの人がトランプ大統領がメキシコに対して非友好的な言葉を浴びせて来たと批判していますが、一方のメキシコの潜在的な立場とは、アメリカは国境を築いてはならないというさらに非友好的な態度なのです。」

 

ペニャニエト大統領もスパイサー報道官も、両国があらゆる分野で交流しコミュニケーションを維持してゆくことを希望しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。            

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/01/27/a1308940.html(中国語)

(翻訳/白白 映像編集/李)

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