【新唐人日本2011年8月25日付ニュース】最近、中国湖南省で “ベトナム人妻” 数百人が集団失踪後、人身売買されるといった事件が発生。これらのベトナム人女性は夫が人買いから買ってきたため、結婚証明書もなければ、戸籍もなく、失踪しても通報さえできないそうです。一体どういうことなのでしょうか。
湖南省中部の婁底(ろうてい)市双峰県のある貧困村の村民の通報によると、ベトナム人の妻が失踪後電話で身代金を要求。人身売買業者が仕組んだ罠ではと疑った村民は、仲人を派出所に摘発。しかし当日夜、警察は仲人を釈放。村民は首をかしげました。
村民によると、2008年前後、同村の男性二人が村の年を取った未婚男性にベトナム人女性を紹介し始めました。一人当たり3万元から5万元。当初、紹介された女性は雲南籍の女性だと思い込んでいたそうですが、後に女性らの身分証明資料がニセモノであることが発覚。
水洲村の村民・胡建和さんは3年前、36,000元で協議書にサインし、馬氏女性と結婚。当時、協議書の証人は村の共産党書記・胡春梅だったそうです。協議書に書かれた馬氏の戸籍は雲南省。しかし結婚手続きの際、偽装資料だったことが発覚。1年後、娘が生まれると、妻に対する全ての疑惑を打ち消したといいます。
しかし最近、胡さんを含む村民二人の妻が同時に失踪。2ヵ月後、また同時に妻から電話があり、誘拐されたと訴え、2万元の身代金を要求されたそうです。
黄石村の胡新発さんのベトナム人妻・楊さんによると、最近ベトナムなまりの男から電話があり、実家に帰りたくないのかと聞かれ、自分も危うくついていくところだったといいます。
ベトナム人の楊さんは2008年、母親や親戚の計4人が中越国境の雲南省で4人の見知らぬ男らに誘拐され、その後ばらばらに各地に売られたそうです。雲南にはこのような人買いが多くいるそうです。
今回ベトナム人妻が最も多く失踪したのは双峰県の門橋鎮。地元では年を取った男性や経済条件が劣る男性のほとんどが人身売買で嫁を見つけるため、ベトナム人妻の正確な人数は把握されていないそうです。
中国の農村人口の戸籍は、その管理が行き届いていないため、農村人口の調査も立ち遅れているそうです。一方、新華社の報道によると、性別不均衡、女児の堕胎率が高いなどの原因で、2020年には結婚適齢期の男性数百万人が結婚できない恐れがあるそうです。
また、このような人身売買によって成立した婚姻は、新たな社会問題を誘発しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
(中国語)