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死を覚悟して胡主席に三度目の書簡

2011年12月02日

 

【新唐人日本2011年12月3日付ニュース】中国共産党上層部の李長春氏と李克強氏が河南省のトップを務めたとき、“血漿経済”を大々的に推進。結果、エイズ感染者が爆発的に増え、患者は医療や生活の保障がないばかりでなく、陳情すらできません。“中国健康教育研究所”の元所長・陳秉中さんは、当局から脅迫を受けながらも、胡錦涛主席に三度目の公開書簡を送り、血漿経済の十大罪を羅列しました。

 
90年代半ば、河南省当局は売血を大々的に推奨し、血漿経済を産業の一つとして推進。各地に不法採血ステーションが次々立ち上がり、エイズの蔓延に拍車をかけました。
 
陳さんが昨年11月に発表した公開書簡によると、河南省の血漿経済事件によって、数万人の農民がエイズに感染し、少なくとも1万人が死亡。
 
エイズに感染した農民たちが絶望の中で死を待っているのを目の当たりにし、陳さんは2通の公開書簡を出し、災いをもたらした最重要責任者の李長春氏と李克強氏への責任追及を求め、エイズ患者への救済を求めました。
 
しかし、2通の公開書簡を出すもなしのつぶて。やむなく陳さんは三度目の公開書簡を胡主席宛に発表しました。
 
中国健康教育研究所元所長 陳秉中氏:「彼が相手にしなくても私は言うべきことは言います。公開書簡を出したのは中国(共)の上層部に知らせる以外、国内の民衆にも河南の血漿経済の真相を知らせるためです。次に河南のエイズ問題に関心を持つ世界中の人にも真相を知らせる事ができます。こうなると私1人が言うよりもっと力強くなります」
 
書簡では血漿経済による十大罪を羅列。例えば、当局は売血で裕福になれると貧しい農民を誘導。結果、多くの貧しい農民がエイズに感染。さらには、情報を封鎖し知る権利を剥奪。しかし、主要責任者の二人に対しては、当局が後ろ盾になり、エイズの真相を暴く活動家や陳情者を抑圧しているのです。
 
中国健康教育研究所元所長 陳秉中氏:「過ちを犯すのはかまいませんが、隠してはいけません。これは最低限のモラルです。人間性と良知が喪失しています。中国(共)の上層部は互いに匿いあっています」
 
ネット上には、陳さんの公開書簡を読んで初めて河南省の血漿経済事件を知ったとの書き込みが残されているそうです。
 
愛知行研究所 劉さん:「陳さんは良識のある方でとても剛直な方です。高齢で重病を患いながらも立ち上がって、真相を暴いています。エイズ災害が深刻すぎて、沈黙できなかったのでしょう」
 
エイズ患者の朱さんは、陳さんの三度目の公開書簡に支持の意を示します。血液汚染事件は全く共産党当局によるものだといいます。
 
エイズ患者 朱さん:「中国(共)政府は責任逃れはできません。政策のミスで多くの人がエイズに感染しました。胡錦涛は多分見るでしょう。温家宝も見られると思います」
 
肝臓がんを患っている陳さんは、いかなる迫害を受けても、正義を貫いていくと固い決意を示します。
 
中国健康教育研究所元所長 陳秉中氏:「私は医療関係者で人を救うのが仕事です。被害者のために話す責任があります。そうしないと失職です。どんな脅迫を受けても尻込みしません。先日北京の警察当局に呼ばれ、圧力を受けましたが、決して尻込みしないと彼らに言いました。いずれ死ぬんだから有意義に死にたいものです。このことで死んだとしてもいいのです。死なない人はいませんから人の役に立ちたいのです」
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 

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