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南シナ海での戦争の可能性は

2012年07月17日
【新唐人2012年7月17日付ニュース】ネット上を数日間騒がせた中共の軍艦東莞号の座礁は7月15日に終わりました。中共国防省の座礁発表からネット上では色々な推測がされました。多くのネットユーザーは東莞号の座礁がずっと続き、実質的に南沙諸島のハーフムーン島を制御する事を望んでいましたが、不幸な事、15日座礁から脱出しました。東莞号の座礁の真偽はさておいて、南シナ海の情勢に大きな変化はなく、緊張感があるだけで、衝突の可能性ありません。
 
中共は近海で3方面の摩擦、日本との尖閣諸島問題、南シナイ海においてのフィリピンとベトナムとの争いに直面しています。しかしこれらの争いによって、戦争になる可能性は低いです。中共が同時に日本 フィリピンおよびベトナムと摩擦を起こしている事が戦争の可能性を低くしています。
 
昔、清朝の西太后一家が11ヶ国に宣戦布告し、8国連合軍が北京を攻め落としました。中共が一旦ベトナムと開戦すると、相手は一国では済みません。一旦戦時が不利になると、国民が立ち上がって中共政権をひっくり返すかもしれません。中共権力者が権力を失う事に対する恐怖は、面子を重んじる虚栄心より大きいのです。
 
南シナ海の情勢は、1979年の中越戦争時とは大きく変わりました。1979年中越戦争勃発の前、鄧小平の訪米時米国の暗黙の了解を得て、中共はベトナムに対し開戦しました。しかし今は違います。今の南シナ海で開戦するというのは口先だけです。米国の利益は自由航行権を確保することなので、中共の側に立つことはないのです。同様に米国がいくつかの島の衝突のために、フィリピンのために手を出すこともないと思われます。しかし、もし中共がフィリピンの本土を侵略した場合、米国は必ず盟友を守ります。
 
南シナ海の水がいくら深いと言っても、国内の水には比べられません。中共の第18回大会の常務委員が未だ決まらないのと、周永康、薄熙来の政変計画に対してもまだ処理していません。中国社会では不満が募り、四川什邡の鎮圧や天津薊県の火災など、悪性事件が後を絶ちません。このような状況の下、南シナ海は中共が視線をそらすための道具に過ぎないのです。
 
本日のマイクロニュースはここまで。
 
(翻訳/坂本 映像編集/工)
 

 

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