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軍隊が臓器売買に関与ー生体臓器狩りの一角

2012年09月17日

 【新唐人2012年9月18日付ニュース】中国メディアがこの頃、中国で過去最大とされる不法臓器売買事件を暴露しました。事件には北京の解放軍304病院も関与していました。一方、アナリストはごく少量の闇市犯罪行為を自ら暴露するこのようなことは、共産党体制全体による本当の犯罪を隠すためと指摘します。

 

この不法臓器売買事件を暴露したのは9月10日に出版された『財経』誌。今回は51個の生体腎臓、1000万元を超える金額が事件にかかわっており、元締め、仲介、ブローカー、医療関係者を含む16人が起訴されています。そして、中国で有名な軍病院である北京解放軍304病院も関与しています。
 
304病院はトップ3に入る軍病院で、正規の臓器移植手術条件を備えています。報道によると、304病院泌尿器科の葉林陽主任が闇の臓器移植に関わっていたそうです。
 
また、犯罪グループの腎臓の出所については、自分の腎臓を売る者から摘出したものや裁判所が売り出した死刑囚の腎臓を買ったものであると伝えています。
 
一方、時事評論家・藍述さんは、中国共産党が自ら闇臓器売買について暴露する目的は、共産党体制全体の本当の犯罪行為を覆い隠すためだと指摘します。
 
時事評論家 藍述さん
「当局は一部の小さな刑事犯罪範疇に属するこの種の不法臓器売買を処理していますが、大規模な臓器売買の出所は答えられません。大規模な臓器売買の全過程がどのようなのか。これに答えることはできないのです」
 
中国衛生省の資料によると、中国で毎年行われる臓器移植は1999年の数百件から、2008年には1万件以上に達しています。 しかし、非政府組織アムネスティ・インターナショナルの記録によると、2000年から2005年の間、中国の死刑囚の死刑執行数は毎年平均1616人。また、死刑囚の臓器は組織適合性や冷阻血時間(れいそけつじかん)など多くの制限を受けるため、利用率は3割未満だそうです。
 
中国赤十字会のデータによると、中国では親族からの臓器提供はわずか1.1%。死亡したドナーからの臓器提供の割合は百万分の0.03だそうです。
 
江沢民を最初に提訴した人物 朱柯明さん
「生体臓器狩りが大量に行われていた時期は正に法輪功に対する迫害時期であり、このことは法輪功および法輪功への迫害政策と密接な関係があります。江沢民は言いました.『肉体を消滅させ、名誉を毀損し、経済から断ち切る』と、これは法輪功迫害の3つの主要な政策です」
 
2006年7月6日、カナダの人権派弁護士デービッド・マタス氏とカナダ元国会議員デービッド・キルガー氏が『中国における法輪功学習者を対象とした臓器狩りの告発に関する調査報告』を発表しました。報告が得た結論は、2000年から生きている法輪功学習者に対し行われた臓器狩りの罪悪は中国全土で未だに続いており、少なくとも失踪した4万人の法輪功学習者が臓器移植と関連があるということでした。
 
9月12日、米国「臓器の強制摘出に反対する医師会」のスポークスマンDamon Noto(デーモン・ノト)氏は、2000年から中国の臓器移植数は爆発的に増加し、しかも非常に短期間で患者のために臓器を見つけだしていることは、中 国には巨大な生体臓器バンクがあることを物語っていると指摘しました。
ノト氏はさらに、1999年から始まった中国共産党政権による法輪功への迫害および迫害の残酷さが、まさに中国の臓器移植の迅速な成長と一致している。生きた法輪功学習者からの臓器強制摘出の事実はすでに多くの研究者、外科医および中国共産党高官により実証されています。
 
法輪功を迫害したとして、最初に江沢民を控訴し、逆に刑務所に5年間拘禁された朱柯明さんの経歴も問題を証明しています。
 
江沢民を初めて提訴した人物朱柯明さん
「一緒に拘禁されていた他の囚人にも尋ねたことがあります。彼らも身体検査を受けましたが、彼らは名前を書きます。囚人全員の身体検査の名目で、私たちにも身体検査を受けさせました。その後本当に細かい検査を受けたのは我々法輪功学習者でした。しかも名前は書かず、番号を付けられていました」
 
朱さんは刑務所から出所した後、生きた法輪功学習者からの臓器摘出の事情を知り、自分も臓器摘出するための候補者だったのだと知りました。
 
朱さんは、共産党の弾圧政策の下、無数の法輪功学習者が生きたまま臓器を摘出されました。
 
藍述さんは、“この地球上からかつてない罪悪”を徹底的に暴露し制止する時が来たのだと示しました。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/藤坂 映像編集/工)
 

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