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地方官僚 村民をローラー車でひき殺す

2012年09月26日

 【新唐人2012年9月27日付ニュース】中国で立ち退きの補償問題をめぐり、惨事が発生しました。9月16日午後、湖南省長沙市岳麓区蓮花鎮華宝村の村民・何志華さんが、副町長の指示でローラー車に轢かれ、即死しました。

 
写真には目を覆いたくなる現場の様子が写っています。場所は長沙市のある高速道路の工事現場です。
 
16日午後、何さんが蓮花鎮の副町長・凌雲と口論になったとき、副町長が思い切り何さんをひっぱたきました。怒った何さんが反撃しようと自宅に棍棒を取りに行ったものの妻に止められました。手ぶらで工事現場に戻った何さんは、“できるものなら、ひき殺してみろ”と副町長に挑みました。そして、ローラー車の前に横たわりました。
 
“ひき殺せないと思うか?道路工事にはちょうど何人かの命が必要だ”と副町長が言い放ったそうです。その後、ローラー車は何さんの身体の上を通過。脳漿が飛び散り、身体もひかれてばらばらになりました。この光景には現場にいたほかの村民らも目を覆いました。
 
17日早朝、岳麓区の政法委員会書記・文志龍が警察や城管など政府職員600人を引き連れ、何さんの遺体を奪おうとしました。刺激を受けた何さんの12歳の娘は河に飛び込み、自殺を図りました。
 
政府職員600人と抵抗する村民との間で衝突が発生し、現場にいた村民らは全員携帯電話を没収され、遺体も奪われました。被害者の兄と叔父を含む村民5人が殴打され重傷を負いました。
 
ネット上の情報によると、何さんの家は強制立ち退きの対象ではなかったものの、高速道路の路面が何さんの家より10メートルも高く、高速道路の排水の影響などで家屋が破損されたため、陳情を続けていたそうです。
 
弁護士・袁裕来さんのブログによると、強制立ち退き弁公室の幹部は強制立ち退き対象者に対し、「我々に勝てると思うか? お前らが死んでもせいぜい30万元の補償で済むが、我々は死んだら烈士だ”と言い放っていたそうです。
 
多くのネットユーザーは中国社会の暗黒さを嘆いています。“世の中が暗すぎて、正義が全く見えない”
 
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)
 

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