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スペインで中国人マフィア組織摘発

2012年10月22日

 【新唐人2012年10月23日付ニュース】10月17日、スペインの首都・マドリードの裁判所では、中国人のマネーロンダリングに関与した容疑者10人が取り調べを受けました。情報によると、今回摘発した中国人マフィア組織の頭目は、スペインでビジネスを展開している中国浙江省政治協商会議の委員だそうです。

 
マフィア組織は官僚への賄賂や偽造証明書などで、中国から製品を密輸し、ブラックマネーを中国に持ち出したそうです。また、売春活動によるブラックマネーとの報道もあります。警察当局の推測では、マフィア組織が4年間で持ち出した資金は12億ユーロに達するそうです。
 
16日、スペイン警察当局は500人あまりの警官を動員し、首都マドリード南部の中国人街で120箇所を一斉捜索。1000万ユーロの現金と車200台のほか、銃や宝石、芸術品などを押収し、120の銀行口座を凍結しました。マドリード警察によると、3年の調査を経て、今回の一斉捜索に踏み切ったそうです。
 
逮捕されたマフィア組織の頭目・高平(こうへい)は、画廊のオーナーで浙江省政治協商会議委員を務めているそうです。他に、マフィアの相談役だった地元フエンラブラダ市当局の役人も逮捕されました。
 
元北京大学の講師・王天成(おうてんせい)さんは、今回の事件は中国国内の状況と関係すると指摘します。
 
元北京大学法律学部講師 王天成さん
「いま中国の風紀は非常に悪く、政府までがマフィア化しています。中国国内ではマフィアが活発になり、非常に深刻な地区もあり、多くは政府官僚と結託しています。国内の官商結託が海外にまで蔓延しているのです。中国の政治、経済、社会状況と関係があり、それが海外で映し出されています」
 
17日、中国外交部の報道官は、この事件に関する記者の質問に対し、事実確認を進めているところだとコメントしました。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/ 映像編集/)
 
 

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