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毒水毒土壌毒米 食卓の安全はどこに

2013年02月01日

 【新唐人2013年2月2日付ニュース】1月30日、中国国務院がメディアに対し、中国の食糧自給率は90%を維持していると発表しました。これは1億9,000万人の中国人が輸入食糧に頼っている計算になります。中国食品に言及する際、まず頭に浮かぶのが“食品の安全問題”です。本日は、“中国特有の食糧不足”に焦点を当てます。

 
2012月7月28日、日系企業王子製紙の汚水排出は、江蘇省啓東市の市民数万人の大規模集団抗議を招きました。
 
政府との激しい対峙も辞さない。このような危険を冒してまで行った抗議は、決して彼ら自身のためだけではありませんでした。
 
「今日は赤色でも、明日には緑になります。例えば、今は緑ですが、しばらくすると赤くなるのです」
 
工業汚染がもたらした致命的な傷害によって、河川の水は彩とりどりに染まりました。このような水で栽培された米を、あなたなら口にする勇気があるでしょうか。
 
「彼らが排出した汚水は河に入り、ポンプでくみ上げて耕地にやると稲は全部枯れてしまいます」
 
国際環境保護団体・グリーンピースは、浙江省の邵興市と杭州市で、地元村民らが受けている紡績工場による汚水被害に対し、調査を行いました。
 
「野菜は自分で作ります。売っているのはただでも要りません。お金をくれても要りません。食べられないからです」
 
「両足を洗いました。10数日間かきました。両足に粒状のできものができたのです。このような水、毒性を持っています」
 
河川の水は耕地に入り、土壌に害を及ぼします。1月29日、中国国土資源部は、目下全国1.5億ムーの耕地が重金属に汚染され、3,250万ムーが汚水灌漑で汚染され、200万ムーが固体廃棄物による汚染を受けていると発表しました。汚染された耕地を合わせると、全体の1割以上を占めるそうです。
 
この現状に対し、全く成すすべのない庶民は涙を飲むしかありません。
 
「見ていると心が痛みます。それでも庶民はどうしようもありません。彼らは依然として汚水を排水し、庶民の命を弄んでいます」
 
特別供給の食品と空気を享受している中国共産党官僚は、確かに庶民の命を弄んでいます。中国環境部によると、毎年重金属に汚染される食糧は1,200万トンに上り、直接的な経済損失は200億元を超えるそうです。
 
見た目からは何も異常を感じられないこちらの白米。しかし、中には肉眼では判別できないカドミウム汚染米が混じっています。現在、中国で流通・販売されている白米のうち、カドミウム汚染米は1割を占め、汚染された耕地が原因です。
 
原因不明の頭痛、骨軟化症などを訴える人は、体内の重金属が基準値を超えている可能性があると、専門家は指摘しています。
 
自分の食卓に上っている米が安全かどうか、どのブランドの米が毒米なのか。残念ながら、中国当局による系統的な関連情報は未だに何もありません。一般庶民が毒米による被害を最小限に抑えるには、異なる産地の異なるブランドの米を購入することで、重金属の摂取を抑えるしかないかもしれません。
 
しかし、このような受動的な方法では、根本を治すことはできません。我々庶民の食卓は一体誰が守ってくれるのか。経済発展のみを追求し、表面上の繁栄の維持のみを気にする政権に答えを求めても、その答えは永遠に得られないでしょう。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

 

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