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脱北者の経歴がドキュメンタリーに

2013年06月04日

【新唐人2013年6月4日付ニュース】最近、ラオスが10代の子供を含む脱北者9人を北朝鮮に強制送還したことで、人権団体から非難を受けています。先日、北朝鮮からの脱北者の経歴をカメラに収めたドキュメンタリー映画がカナダのHot Docs国際映画祭に出展されました。我々は映画の監督でプロデューサーのアン・シンさんにインタビューを行いました。

 

これは脱北者の逃亡を描いたドキュメンタリー映画です。

 

脱北者 淑子さん

「このような乗り物は初めてなので、とても怖いです。バスの上で逮捕されないか、とても緊張していました」

 

数千キロにおよぶ逃亡の道のりは、中朝国境から始まり、中国を北から南へと横断し、昆明市を目指します。そして昆明からラオスを経由し、タイに入り、難民申請をするのです。

 

「脱北者」監督 Ann Shinさん

「多くの危険がありました。撮影を続けられるかも疑問でした。彼らと一緒に汽車に乗りました。彼らは不法で、身分証明もないので、一旦検査係が来ると汽車から飛び降りるしかありません」

 

脱北者同様、撮影も常に密かに行わなければなりません。

 

「脱北者」監督 Ann Shinさん

「小さなビデオカメラで、キャノンのスナップカメラよりも小さい旅行者用のビデオカメラです。胸の前から撮影していました」

 

脱北手配業者 ドラゴン氏

「私も北から脱北した。脱北者でした」

 

ドラゴンと呼ばれる男性が、今回の脱北を手配しました。彼は脱北者を助ける事で生計を立てています。

 

「脱北者」監督 Ann Shinさん

「彼は確かに命の危険を冒して、脱北者らの逃亡を助けています。なので脱北者もお金を払いますが、あまり多くは払いたがりません。ちょっと醜いのですが、彼は脱北者を脅かします。だから私が脱北者の為に理論したりしていました」

 

最終的に、映画の中の脱北者らは成功裏に韓国やカナダに渡り、新たな生活を始めました。自由のために、脱北者らは大きな代償を払っています。

 

「脱北者」監督 Ann Shinさん

「脱北者の一人が言っていました。『自分の名前を消し、北朝鮮での成長記憶を忘れたい』これは過去との決別の宣言であり、新たな生活を開始するのに必要です」

 

北朝鮮の状況は厳しいものです。

 

「脱北者」監督 Ann Shinさん

「北朝鮮の状況はますます悪くなっていると思います」

 

脱北手配業者 ドラゴン氏

「脱北者に対しては実に冷酷無情です。今年は今まで100人以上の脱北者を捕まえました」

 

現在、アジア各国には10万から20万人の脱北者が身を潜めていると思われます。

 

「脱北者」監督 Ann Shinさん

「中国やラオスなどの国が脱北者を難民として受け入れてほしいですね」

 

シンさんは、脱北に成功した脱北者らが今後、北朝鮮の政治経済の転換を促し、南北朝鮮がいつの日か統一を果たして欲しいと願ってやみません。ただ、そうなるためには北朝鮮の国民が真相を知る事が前提になると述べます。

 

「脱北者」監督 Ann Shinさん

「この世界は朝鮮中央新聞が言うような1つのイメージだけではありません」

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.ca/gb/2013/04/29/Art97552.html   (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

 

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