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成都の中台合併百貨店 中国側に占拠

2013年07月22日

【新唐人2013年07月22日付ニュース】台湾遠東(ファーイースタン)グループと中国の成商集団の合弁会社として設立された四川省の成都太平洋百貨店が、近日休業を余儀なくされました。15日の早朝、中国側の成商集団の警備員が店内を占拠。二日間営業が停止され、一日あたりの損失額は日本円でおよそ1600万円。遠東グループの中国小売り事業部は急遽成都市政府と台湾出先機関に助けを求めました。双方は調停にかけたものの合意には至っていないとのことです。

 

15日、四川省の成都太平洋百貨店の入り口はチェーンで閉鎖され、3人が見張りをしています。従業員らは店内に入れず、外に座っています。成商集団から突然の休業を書簡で告げられた遠東グループは、対応に追われました。

 

太平洋SOGO営業総経理 李光榮さん

「公権力の介入もないまま相手は人を送り込み、通路を占拠し、従業員の入店を阻み、営業を停止させました」

 

15日の深夜0時過ぎ、成商集団が店内を占拠し、すべての商品を押収したため、太平洋百貨店は休業を余儀なくされました。一日あたりの損失はおよそ100万元、日本円で1600万円に上るそうです。

 

太平洋SOGO営業総経理 李光榮さん

「彼らは店の経営がうまくいっているのを見て、契約が満了する前に、各種方法を尽くして我々を追い出そうとしているのです。賃料を上げたり、水道や電気を切ったり、今回の不法侵入など、彼らは一日も早く我々を追い出したいのです」

 

1993年に開業した成都太平洋百貨店は成都初の外資系百貨店です。当初の年間賃料は2600万元、日本円でおよそ4千万円でしたが、合弁相手の成商集団は去年賃料を大幅に上げ、5倍の1.3億元を要求。一方の遠東グループ側は6000万元までしか払えないとし、破談。去年7月、双方は地元中級裁判所に調停にかけましたが、合意にはいたらず、今回の騒動となりました。

 

太平洋SOGO営業総経理 李光榮さん

「合理的且つ合法的な解決を望みます」

記者

「目下の状況は台湾政府が協力しているということですか」

 

太平洋SOGO営業総経理 李光榮さん

「ええ、そうです」

 

中国に進出した台湾企業が中国側に乗っ取られることは今回が初めてではありません。中国では法的に訴えても解決されないため、企業側は台湾政府が力になって正義を取り戻す事を望んでいます。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/07/16/a932514.html (中国語)

(翻訳/杜 編集/萩野・坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)

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